プリンと猫の家｜脱出ゲー‪ム‬ 4+

本編の謎解きはとても面白く猫やアイテム一つ一つが可愛らしくてとても満足度が高いです。
でも、ミニゲームのクイズの回答権が1回だけで、間違える度にヒントと答えに誘導され、広告が流れます。
回答権復活のために広告を流すだけで良いなと思いました。ヒントは最後の手段として取っておきたかった。
もし次があるなら回答権は2個で、それ以上の回答権を得るために広告を流して欲しいです。
そして、ヒントを見るのを条件にしないで欲しい。

プリンという狭いテーマを非常によく活かしていると思いました。
お題がスイーツなら色々やりようがありますが、プリン1つでここまで多様な使い方を思いつくには相当な発想力が必要だと思います。
特に写真と同様にパネルを合わせる問題が好きでした。特段難しい発想ではないと思うんですが、あまり他では見たことのない物で面白いアイディアだなと。解りやすい入力パネルを作れる技術力もあってこその良い問題だったと思います。
本編は謎解き、オマケはなぞなぞやクイズの類という棲み分けもきっちり区別できていて良かったです。

細かいところで気になった点を幾つか。
・キッチンに入った途端視界が180°転回するのは解りづらいです。
・水道栓を取り付けた時点で下部をまだ開放していなかった為、変化の映像が現れた際に、どこの何がどう変化したのか解らず探し回ってしまいました。元の状態を既に確認できている場所に変化が起きるよう構成した方が伝わりやすいと思います。
・並び方がそのままだった為、電球の入手前に解いて箱を開けてしまいました。わざと並び順を変えて色を考慮しないと解けないようにしなければ要素が死んでしまいます。
・タイトルが『猫とプリン』なら猫要素が鳴き声1箇所では寂しく感じます。タイトル＝内容の要約だと思っているので、タイトルに謳わず単なるマスコットキャラクターとして存在させるならどうでも良いけれど。

謎解きの難易度はやや高め。基本的にはスタンダードな手がかりが多いが後述する理由で難易度が高くなっている。マップは狭いがボリューム感は多く感じる。操作性や視点移動には問題なかった。

まずグラフィクスが美しくほんわかとした気分で遊ぶことができる。基本的には手がかかりがうまく提示されていて、気がついた時の爽快感がある。ただし一部に手がかりとパズルの紐付けが弱いものや全くないもの、わざと見えにくいところに隠されているものがあって、それが難易度を高めている。それらには理不尽と感じる人もいるだろう。それがなければ完璧だが、難易度を高くするためには仕方がないのかもしれない。その他は、うまく手がかりが隠されていたり、一捻りされていたりとうまくできている。欲を言えばなぜ脱出するのかなどの物語も欲しいところだ。脱出ゲーム好きなら文句なくプレイ推奨。次回作にも期待しています。