脱出ゲーム パティオ ~陽光きらめく秘密の中庭‪~‬ 4+

美しい街でリゾートを擬似体験するシリーズ、
街中を探索し、
ホテルの中庭を探索という流れで
2ステージ＋おまけという構成ですが、
おまけが1番時間がかかります。
毎回思いますが、オープニングムービーのワクワク感がやばいです。

本編は難易度が低めで、
エリアも前半後半で区切ってあるので、
移動もそこまで必要がなく、
割とすぐにクリア出来ました。
複数のヒントを参照して1つのギミックを解くような
複雑な謎解きは無く、
基本はアイテムの使い方探しと、得たヒントがどこのギミックを解くやつだったか探しです。
このシリーズや脱出ゲームに慣れた人ならノーヒントでクリア出来ます。

そして、おまけからが本番です。
本編で登場した2つのステージを行き来しながら謎解きをするので、
ギミックの量やアイテムの量もかなり増えます。
謎解きの難易度自体は上がりませんが、
ボリュームが多いだけに答えに行き着くまで時間がかかるようになり、
本編の前編後編合わせたものよりプレイ時間が長くなります。
そして何よりパズルゲームが多い・・・

パズルゲームもある程度は許容範囲ですが、
まさか脱出ゲームをダウンロードしてスイカゲームをやらされるとは思いませんでした。
しかもスイカ作れるまでクリアにならないって、かなり時間かかりました。
パズルゲーム好きは最初からパズルゲームをダウンロードしますので、
そこらへんはバランスを考えて欲しいと思いました。

難易度　　　　　　⭐︎⭐︎★★★
ギミックの独創性　⭐︎⭐︎★★★
ボリューム　　　　★★★★★
グラフィック　　　★★★★★
世界観　　　　　　★★★★★
オススメ度　　　　★★★★★

新作が出る度これは過去最高だ、これ以上なんてありえない最高傑作だ！と毎回確かに思っているはずなんですけれども。
何でそのありえないはずの「これ以上」が毎回更新されるんだ…？笑
大会に出る度新記録を樹立しているアスリートという喩えが近いか、限界値がどこなのかまるで見えなくて恐いくらいです。

過去と比べて今回1番良く感じたのはオマケのウサギ探しでした。
今までは生物の状態で隠されていたので、ある程度隠し場所が限られている＝例えば薄っぺらい平面や生存できない水中等には隠せないという制約があったのですが。
今回探す物がウサギの「マーク」の為、どこのどんな隠し方でも可能。
自由度が高いからこそ、ここで出てくるか！という意外性のある隠し方が盛り沢山で、10匹見つける間ずっと驚きの連続でした。
生物そのままで探していた時よりも遥かに面白かったです。

また操作性も今までで最も良かったと思います。
これまでは多少動きが重くなったりBGMが途切れたりといった現象が起こりながらも、しかしこのボリュームならば仕方ない事と思っていました。
今回は古い端末でも一度も操作に不快感を覚えることなくスムーズに全編を終えることができ、素晴らしい処理に感謝です。

唯一解らなかったのがドライバーの仕様…確かに開けれるけれども、＋ー双方のネジ頭のグラフィックがあるなら道具も2種類ある物と思ってしまいました。1つでいいなら使い所の見た目も1つに統一して欲しかったなと感じたところです。

毎回楽しくて大好きなのですが、今回も裏切られませんでした！
本編(2ステージ)はボリュームがありますが、最初から最後までずっとワクワクしながら進めました。
理不尽なギミックはなくノーヒントでクリアできます。入手したアイテムに説明は出ないので何なのかわかりにくいものもあり、慣れていないとモヤモヤするかもしれませんが、ゲームを進めていくうちにこれか！？とわかります。アイテムを何にどう使うのかを探すのもこのゲームの楽しいところです。
そしてこれもいつものことですが、おまけのボリュームがまたすごい。1＋2ステージ分の広さになるので本編を上回ります。他の脱出ゲームのおまけにもよくある探し物ですが、ただ探し回って見つけるだけではなく、本編と同じようにギミックを解かないと出てこないので、脱出ゲーム3ステージ目という感じです。今回、このおまけが特に楽しかったです！
パズルゲームには賛否両論あるようですが、私はパズルも大好きなので両方楽しんでいます。本編クリア後には、スイカゲームが楽しくてやめられず困りました…