脱出ゲーム 福島の海‪岸‬ 4+

過去2作があまりに良かった為に、こっちが期待値を上げすぎたのか…？
今回は非常に素晴らしい！という程の心境にはなれませんでした。
ゲームとして色や視点に解りづらさがあるのも一因ではありますが。
何よりも当シリーズ最大の特徴である地域の魅力発信について、福島の良さが大して伝わってきませんでした。

例えば同じ水族館。宮城の時は実際の展示内容がネタになっていたからこそ、ここに行って本物を見てみたい！という気持ちになれたのに。
今回はただの館内図、この情報では別にどこの地域でも見られそうとしか思えないので近場でいいやと。
例えば同じ果物。山形の時はさくらんぼを使ったご当地メニューがネタになっていたからこそ、本場のこれを食べてみたい！という気持ちになれたのに。
今回はただそのままの桃、わざわざ行かなくとも近所のスーパーか通販で手に入るだろと。

海岸やキャンプ場等も、福島の物もきっと素晴らしいのでしょうけれども他の地域にない訳でなし、福島ならではの魅力と言える程にその良さが伝わる使い方ではなかったと思います。
ピクトグラム•ポスター•幟に仕込まれた手がかりについては、もはや福島の気配すら感じ取れず。
前は宮城行きたい！山形行きたい！という気持ちたっぷりで終われたのが、福島…は別に行かなくてもいいか…というのが今回の率直な感想でした。
通常の脱出ゲーム製作より更に情報収集という作業も加わり大変な製作過程なのだとは思いますが、次はまたその土地ならではの魅力が伝わる作品を楽しみにしています。

このシリーズのコンセプトは好きですが、謎解きとしては不親切なところが多い
まず、水色に白で手掛かりを隠してるのでしょうが見えない…特にビルのマーク
せめて拡大するか色を濃くして欲しい
また、陶器を横に倒したマークなら、記号もその方向に回転させるべきでは？そのままなら、素直に縦の形で良いのでは？
半分の桃も、どの種類か分かり難かったです

あまり捻りすぎない方が良いと思いました

海岸ステージは簡単でサクサク進みますが、 建物に入ると一気に難易度が上がります。
そこからが本番といった感じでしょうか。

このご当地紹介シリーズに全て言えることでがが、
難易度が高いギミックが少数用意されているので、
１つ１つの謎とゆっくり向き合っていくプレイスタイルになります。

なので、ボリュームの割に時間がかかります。
ゲーム内に登場したご当地アイテムは クリア後に解説もされており、
福島のことがより分かるようになっています。
福島と言えば、酪王のコーヒー牛乳が好きですが、
登録商標の問題で出せなかったのかな・・・

個性的なギミックも多く、
全体的に楽しめましたが
白下地に水色で描かれたノボリやポスターのヒント、
とにかく見づらいです。
ヒントを隠すって、
物理的に見づらくすることじゃないと思います。

難易度　　　　　　⭐︎★★★★
ギミックの独創性　⭐︎★★★★
ボリューム　　　　⭐︎⭐︎★★★
グラフィック　　　⭐︎★★★★
世界観　　　　　　⭐︎★★★★
オススメ度　　　　★★★★★