脱出ゲーム : CLOSET BACON STARRY 12+

アップリケのドアから別世界に飛んだりなど、
なかなかシュールな世界観になっていますが、
こういった内容でシリーズ化しており、
独特な魅力となっています。
〜less room シリーズもシュール脱出ゲームの定番ですが、
こちらのシリーズの方が丁寧に作り込まれているイメージです。

今回もなかなか面白い仕掛けの他、
シュールな内容で楽しませて頂きました。
スタート地点のギミックの数多い上に、
そこから飛べる異世界もあるので、
ボリュームも結構あります。

しかし、クリアした瞬間、
あれ？もう終わり？と違和感が残りました。
ギミックをまだ沢山残してる感覚があったので、
再度コンテニューをしてみたら、
花やバスローブ（ガウン？）、靴下など、
ズーム出来るのに一度も使わずに終わったものが結構あったのです。
視点を逸らすための目眩しという考えも出来ますが、
クリア時のモヤモヤ感を考えると
ない方が良い演出かもしれません。

難易度　　　　　　⭐︎⭐︎★★★
ギミックの独創性　⭐︎★★★★
ボリューム　　　　⭐︎⭐︎★★★
グラフィック　　　⭐︎★★★★
世界観　　　　　　★★★★★
オススメ度　　　　★★★★★

いつも素晴らしい世界観。
今回は『家』ではなく『クローゼット』と的を絞ったテーマになっているのが新鮮でした。
一般的にはテーマを絞ると謎解きの幅も絞られるというのか、よほど豊富なアイディアがなければボリュームのある作品に仕上げることは難しいと思うのですが。
しかし予想もしないところに別世界への入口を開くことができるこちらの製作者さんにとっては何のデメリットもないのだろうなと。
かえって最初のテーマが狭くなっている分、対比的に後から広がる世界がより大きく感じられて、過去作と比べても特に面白かったと思える作品でした。
窓から覗く痴話喧嘩？の場面が笑って一息つける小休止になっていてとても好きです。

ただ水の入った花瓶に活けてある花や緑色の靴下など、拡大できる物が最後まで何にも使われず終わってしまった気がするのですが…。
一旦出たと思ってからの別END探しのパターンが好きで、1回目のタイトルバックで使わなかった物は2回目の要素なんだろうと、どんな使われ方になるのかを楽しみに予想していたので。
2回目まで行っても結局使わないとなると、あれ？このまま終わり？と消化不良のような感覚を覚えてしまったところがあり。
拡大できる物については全て回収してもらえたら綺麗な終わり方だったのかなと思います。

過去作全て一気にプレイし最新作も楽しませて貰いました！
今までのは難易度の高いものもあり、ヒントを見たりそれでも分からなかったりしたものもあったのですが、今回は個人てにはヒントを見ずに解けるギリギリくらいの難易度でとても良かったです！
一部謎解きについて、塗り絵のところでパンツの色をアイスの男の人が履いてた色にしたら正解だったのでそれが正規の解き方と思ったのですが、直前にクレヨンと同時に入手したアイテムが消えていた(これの謎はまだといていなかった)のでバグかな？と調べると、こちらの謎解きが正規の方法でした...