Bird Alone 4+

初めてのレビューなので、お目汚しすみません
後半の方に少しネタバレっぽいものが含まれます

優しくて陽気、でもたまに落ち込む日もある…そんな鳥さんと最高のオトモダチ(親友)になる物語です。

お話をしたり、質問に答えたり、果物を取ってあげたり、撫でてあげたり…
時には、2人で詩を作り上げたり、お題に沿った絵を書いてみたり、2人で歌と音楽を奏でたり、植物を育てたりします。

一日に進められるのは、ほんの少しずつでコツコツと日にちをかけて進めていくことになります。
毎日、少しずつやれることが増えていったので明日は何ができるかなとワクワクしながら待つことが出来ました。

そして、時間の変化があります。時間によって話す内容が違ったりするのでこまめに話に行ってあげてくださいね。
夜中に会いに行くと可愛い寝顔も見れちゃいますよ(ｺｿｯ)

もしこれから始める方が居るなら、沢山愛情を注いであげてください。
沢山触れ合ってお話をしたり、聞いたりしてあげてください。
なるべく自分を飾らずありのままの貴方で接してあげてください。
そして、よく見てあげてください！

説明にもあるように、死の描写か含まれます。死の描写と言っても、グロテスクな描写ではありません。
無理そうだなという方は避けた方がいいと思います。

最後まで見届けた私としては、大丈夫という方には是非おすすめしたいです。

世界で1番孤独な鳥が居るようです。
是非会いに行ってみてはいかがですか？

以下ネタバレっぽいものをを含みます↓

正直まだ悲しくて、でもそれと同じ、もしくはそれ以上に楽しかった！幸せだった！嬉しかった！本当にありがとう…そう思えました。

最後のサプライズは、嬉しさと悲しさでﾍﾞｼｮﾍﾞｼｮと泣いてしまいました…

これから先も君と私は最高のオトモダチ！！！

ネタバレ苦手な方は、⚠️注意喚起⚠️を挟んだ先は読まない方が良いと思います。

まず色々暈してお伝えすると、私にとっては感情を縄みたいにぐるんぐるん振り回されるゲームでした。感受性の豊かな方は、きっとこのゲームの方針というか……制作側の意図する通り(？)に楽しめるかと思います。 幼い頃、たまごっちやどうぶつの森等を、出会いと別れに心身ズタボロになりながら｢でもﾞ皆ﾞ好ﾞぎだもﾞんﾞ！！！やﾞるﾞもﾞんﾞ！！！｣と顔中から体液を滲ませながらプレイする様な方には全力でお勧めしたいです(DDLCやUndertaleで泣き叫んだりズタボロになる人にもお勧めかもしれません。私が良い例です🥴)。
ある程度(体感で多分¹/₄～¹/₃位)進めていくと、｢ここから先は課金です｣との旨が出てくるので、気になった方はまずはそこまでは鳥ちゃんと触れ合ってゲームとの相性を見てみるのも良いかと。

⚠️注意喚起(ここから会話の内容に触れたり、鳥ちゃんの挙動についての描写があります)⚠️

結構抽象的だったり哲学的だったりする内容のお話があり、そういった内容で普段から思考を巡らせたり瞑想をする方は、鳥ちゃんは結構良い相棒になってくれると思います。
ただ、普段から理論立てた考えを重要視している方には、鳥ちゃんのお話には少々納得のいかないところがありそうだとも思いました(それでもお話してみたい、と思った方はゲーム中は大体の事に対して｢まぁそういう考え方をする存在も居るんだろうなぁ｣位の感覚で、討論をせず価値観を交換するだけ……という感覚の心構えで居れば接しやすいかなぁと思います)。

そして感受性豊かなフレンズさん方、このゲーム鳥ちゃんがネガティブ期に入ったりすると涙を零します。人によっては本当にグサグサ刺さるし、私は狂った様に40分ほど撫で続けては果物あげてを繰り返していました。辛い(辛い)
何となくゲームの説明で察しが着いている方もいらっしゃるかと存じますが、鳥ちゃんには最期の日があり尚且つしっかりとそれを認知して自覚しています。
近付くにつれて前兆が少しずつ見えてきますので、お別れにダメージを受けやすい方は心の準備と覚悟を割と最初の方からしておく事をお勧めします。

私は最期の日に鳥ちゃんに現れた、明らかな変化に目が融解しました。人によっては目がパンパンに腫れますので、感受性豊かなフレンズやお化粧するフレンズは、アイシングや化粧水の御用意を。

心の浅い場所と深い場所の狭間を、お友達と一緒に揺蕩う様な日々でした。
先程2代目の子と出会い、先代の子との作品は消えるとの事で全部コピーしたり何なりして鳥ちゃんのアルバムを生み出す事になりました(重症)。
初代ちゃんの思い出と共に、これからの出会いと別れも噛み締めて行きながらお友達の鳥生にお供していこうと思います。

拙い文章に御付き合い頂きありがとうございました。

追記 2代目の子と穏やかに日々を過ごしています。やっぱり鳥ちゃんとっても可愛い。 また詩を一緒に作ったり、絵を描く様になったのですが、初代ちゃんとは違った詩や絵のリクエストをしてくれます。
システム上(？)お話の内容はほぼ変わらないのですが、一緒にやるアクティビティにはまた違った個性が出ていて“同じ個体を無限ループで育成するゲーム”ではないと感じました。
この所々に見られる差が、個人的にはとても嬉しく思います。ﾄﾘﾁｬﾝ……！！

ネタバレを含みます。

このゲームに出会い、1匹の鳥と出会い、まかろにという名前をつけた。
まかろにはよく喋る鳥だった。わたしに色々な質問をしてきて、その度に色々な反応をくれた。
ある時、「特別なものを描いて」と言われ、わたしなりにわたしにとっての特別を表してみたら、共感は出来ないと言われたことがあった。彼にとっての特別は彼だけのもので(逆も然り)、誰かに変えられてはならないものであるからと。わたしはなるほどと思った。彼は賢くて、しっかりと自分を持った鳥だった。ペットではない。彼はわたしたちと種族は違えど、対等な立場で、ひとつの生命としてわたしと対話をしてくれた。最期が来るのは早かったが、こんなにも付かず離れずの距離が愛おしく感じたのは初めてだ。心地が良い時間だった。これから寂しくなる。これからも、思い出を振り返り悲しむことしか出来ないわたしのそばにいて欲しい。

素晴らしいコンセプトでした。死について考えさせられるのはもちろんのこと、自分を持つことの大切さ、また、自分と向き合い対話することの重要性を彼は知っていた。学びが深まりました。ありがとうございました。