FitPro 4+

さっきゲーセンでスマートウォッチGETして、このアプリ対応のものだったので入れてみました。まだ使い込んでないので初見の感想ですが、以下の基本的であろう内容は問題なかったですし、プライズ品にも使用されてるアプリなんでこんなもんだろって感じです。
・ウォッチ側の時計と日付はBluetoothでスマホに接続すると自動で反映される。
・アプリは日本語対応
・腕を振り上げる(腕時計を見る)動作をすると自動で画面が付く設定ができる
・対応しているアプリ(LINE、Twitter、電話等)の通知が来る、各アプリごとに通知設定ができる。
・目覚まし設定できる
・心拍数とか歩数とか一応計れる

これはいいなと思った点は、アプリで時計画面の背景を自分好みの画像に差し替え可能という点...くらいですかね。

アプリについての要望は、対応しているアプリしか通知設定できないところでしょうか。指定外のアプリでやり取りすることが多いので、いっそのことスマホの通知全部表示できるようにしてほしいです。

所詮ゲーセンプライズレベルの安物スマートウォッチのアプリなんで、こういうのは妥協が肝心ですよ！文句があるならケチらずちゃんとしたメーカーのやつ買いましょう！その方が絶対いいです！

こういうアプリの使用経験のなさそうなレビューばかりで困る。Bluetooth通信を行うアプリは最近のスマホにある省電力機能をアプリごとに無効にしないと時刻合わせや現時点での数値が管理しているスマホのタスク側に受け取られず機能しなくなるのは明白。アプリを閉じたら切れるのはバックグラウンド動作が必要。Bluetoothを使用状況でoffにしてたらこういう機器の意味を無視した操作だし。外した時に腕側のセンサーが短期間に何度も点滅している程何度も計測しているから相応に通信量も多くなる。アプリ自体が広告収入で使用されているからその分もデータ通信は増えるし体温なんかも不安定になりやすい皮膚の表面温度を計測しているから普段の体温との差を理解していれば割と正確に出ている。マイナス点は多分内蔵できるフォントが多くないためにメッセージでひらがなが表示されないところくらい。正しい使い方が出来ていないのは自分の問題なのにそういう問題を無視して文句書いてるレビューは反省して欲しいくらい。こんな機械は相応の使い方がある事を理解してないのに安いの買うなら相応に少しくらいは頭使ってから文句言って欲しい。

【試行環境】SMART WATCH FENOMENON IB-092 V06904，iPhone SE2(iOS 16.1.2／16.2／16.4.1／16.5／16.5.1(c))，アプリ FitPro (v2.6.2／2.6.6／2.6.7)。使ってから8か月(2022-12-03購入)。(最初の投稿は使用開始後4週間目の2022-12-22。)　2023-01-03追記：心拍数を他の機器と比較してみた(詳細末尾)。　2023-04-30追記：ベルトのフック壊れ輪ゴムで結合。「腕を上下に動かして画面を表示」切替不能は直っているようだ。　2023-06-06追記：iOS 16.5(2023-5-21)にしたら，FitPro起動後10秒くらいでアプリが落ちるようになったが，2023-6-2にFitPro更新2.6.6→2.6.7で安定動作に戻った。　2023-07-19追記：ぶつけてついに壊れた・充電不能。　2023-08-05 08-11追記：分解してみた。

【資料】株式会社ハックの「スマートウォッチ ヴァリオス」(SMART WATCH VARIOUS HAC3292A。Model No. HAC3292 HAC3296　技適214-119175　BT3292-3296)と同じもの。そちらのWEBサイトに電子マニュアル(PDF)あり。ただし「取扱説明書をダウンロード」のURL間違っているので注意。（ファイル名のPDF部分の重複を，手動で消せばOK。）

【気づき】

　良い点。まずは極めて安価。仕事柄よくぶつけて画面すでに傷だらけだが，惜しくない。画面下部がタッチ式のボタンになっていて，横にボタンがないため，引っ掛けて壊す心配も少ない。

　iPhone内の写真を文字盤に出来る点はよい。設定中→ダイヤル設定で，「お勧め」から適当な絵柄を選び(どれでもよい)，「取り替える」でiPhone内の写真を選び，表示範囲を指定し「完了」。デジタル部分をどこに配置するかを4つのレイアウトから選択。「同期する」→「決定」で写真がウォッチに転送される。文字盤画面で画面下部の長押しで切り替えられる。128x128に事前に縮小した写真より，256x256程度にした写真の方が綺麗。ほか，100以上の出来合いの文字盤画面を選ぶことはできるが，すべてデジタル。アナログ(針)式は無い。時刻の配置は4つから選べるが文字の色(白)を変えられないのが残念。

　ヘルスケア連携は今ひとつ。歩数・歩行距離・睡眠をiPhone標準搭載アプリのヘルスケアへ転送する機能があるが，iPhone自体の計測との二重計上となってしまい，値が約２倍に。結局あきらめて，設定→ヘルスケア→データアクセスとデバイス→FitPro の「歩数」，「ウォーキング＋ランニングの距離」，「睡眠」をオフにした。連携オフにしてもFitProアプリ上でデータやグラフは記録され見ることができる。本当は，血圧や心拍数・血中酸素こそヘルスケア連動してほしかったのだが，格安だからの機能制限だろうか，残念。

　ちなみに睡眠は，iPhoneを枕元に置いて振動で睡眠の深さを知るスマホアプリ（Vitalbook (Pro)）を以前から使っている。一応比較のために(深い睡眠時間)，ウォッチ側でも試している。帰宅したらデータ同期後，充電しスマートウォッチの電源オフ。就寝直前にまたウォッチの電源を入れて，睡眠開始時刻を正しく認識できるようにしている。睡眠終了時刻の認識は結構微妙。iPhoneアプリみたいに手動で記録を止める方式ではないので，早朝トイレに行ってまた寝たり，休日遅くまで寝ていたりすると睡眠終了時刻を正しく認識できない。

　USBタイプA直結充電は便利。しかもふだんは充電用接点がベルト(バンド)内部に隠れているから，汗や汚れで接触不良で充電しづらくなる現象は起きにくい。その代わり，ベルトは専用になるから，交換ができない。夏場汗で蒸れないか心配している。

　血圧測定機能があるのがよいが，精度は目安程度。この方式での血圧測定理論はWEBで検索すると出てくるが，精度の担保は難しそうだ。以前手首式の血圧計を使っていたこともあったが，上腕に巻く方式より明らかに精度が悪く，また上腕式でも初回と二度目で違うので，なかなか難しいのだろうとは思う。オムロンのちゃんとした医療機器の腕時計とは価格が百倍違うから精度を求めるべきではないとは思う。スマホ側から「測定開始」指示して同期がうまくいくとウォッチ側の画面が変わる。20数秒で測定完了。ウォッチ側画面変わらないときはアプリホーム画面右上で何度か同期させたりするとよいみたい（バグかも）。あるいはFitProアプリを起動しておいてウォッチ側から測定指示してもアプリへ結果が即転送される。ダメならやり直したり，同期を再度かけたり。一発確実といかないのがやや歯がゆい。

　SMS通知や，電話着信通知，LINE通知はちゃんと来るようだ。しかし，文字化け，というか文字抜け(カタカナや漢字が抜ける)には困る。英数字部分は読めるから，二段階認証の通知としてはなんとか使える。

　時刻同期がどうもうまくない。10～50秒くらい遅れる感じ。改善してほしいなぁ。

　文字盤はプラスチックなので傷が付きやすい。明るさを変えられない。斜めから見づらい。画面解像度も低くて(128x128)，転送した画像中の文字がつぶれて読めない。価格相応の部分。しかし，そのためかバッテリ容量がわずか50mAhなのに，結構持つ感じ。なお，腕を回すと自動でバックライトONになる機能は，節電のためOFFにしている。

　この腕を回すと自動でバックライトをON・OFFにする機能は，iPhoneアプリでの設定がうまくいかなくて，Android側アプリを入れたらうまく作動した。バグっぽい。（2023-04-30追記：現在2.6.6では直っているようだ。）

　アラーム最大8個はよい。振動は4回。アプリ側で曜日・時刻を設定。

　動画広告はうるさいが(WiFiでなくても不意に始まる)，iPhoneの「着信・サイレントスイッチ」で音が出ないようにしていれば(Bluetoothイヤホンをつなげなければ)音が出ないので，アプリ使用時はそのようにしてすぐに広告再生を中断している。AdGuard Proを入れて「DNS通信を保護」をONにすると，広告表示を無効化できるようだ。（はじめ出来なかったと記憶しているが，最近は良好。）

　総じて，安くて良い買い物だったと思う。耐久性は心配だが，充電可能回数300回だから，1～2年持てば御の字と思っている。

【2023-01-03追記】iPhone SE2(iOS 16.2)，アプリ FitPro (v2.6.2)

　心拍数を上腕式血圧計，iPhoneアプリのVitalbook Pro(iPhone裏側のLEDとカメラで指先での心拍数測定機能あり)，他のスマートウォッチ(X8 Plus)と比較してみた。確かに心拍数は高めに出る感じだが，Vitalbookと同じときも有った。ベルトをはずして部屋を暗くしてセンサーを空間(天井)に向けて(なるべく反射光を拾わないようにして)試してみると，意外にも測定値(心拍数，血圧，血中酸素)が出てしまう。他のスマートウォッチではこのやり方では測定値が表示されず，たとえば白い紙で光を遮るとそこで光が強まり値が出るが，このウォッチでは遮っても光の強度は変わらない。説明書に「本体が手首側になるように装着します」と手のひら側にウォッチ本体を向けるように指示があるのは，緑色の光の強度が弱いので，皮膚の薄い側で計測するという意味かもしれない。2箇所で光り，その下にセンサーらしき部品は見えるので，ダミーではなさそうではあるが。布団の中で寝た状態で測ってみたところ，上腕式と似た血圧の数値が出たが，心拍数は高く出，それで調べてみる気になった次第。

【2023-04-30追記】iPhone SE2(iOS 16.4.1)，アプリ FitPro (v2.6.6)

　使用開始後5か月でベルトのフックが壊れた。プラスチック製なので強度不足か。金属製ではないため肌荒れが起きなかったのは良かったのだが。壊れたフックははずしてその穴と反対側のベルトの穴に輪ゴム計2本を通し結合して使っている。

　設定→画面表示設定「腕を上下に動かして画面を表示設定」の有効・無効を切り替えても反映されないバグ(2022-12-04時点)は，現時点では直っているようだ。アプリのバージョンが上がっているので(2.6.2→2.6.6)，修正したのだろう。感謝。この機能は有効にすれば当然電力を多大に消費するから，無効にした方がいいと思う。

　「健康的な習慣」は最初面白いと思ったが，就寝前に処理しようとすると，サーバにアクセス集中するせいか極めて処理が重くなり，またサーバが落ちていると思われる日も何度かあったので，今はまったく使っていない（最初に登録されているものは消した）。「歩数ランキング」も当てにならない。振り子にiPhoneを乗せて歩数をかせぐ装置を近所のお店で見かけたので，ランキング上位者はその手のものを使っているのだろう。

　腕時計型の歩数計を以前使ったことがあるが，それよりずっと安価なのが良い。電池交換も不要（充電の手間はかかるが）。腕にスマートウォッチ，胸ポケットにiPhone，そしてズボンのポケットに任天堂の「歩いてわかる生活リズムDS」（連続10歩以上歩いた場合に計測。画面無く防水）をセットして３つで計測しているが，結構ばらつくのが面白い。台車押しているときや荷物を持っているときは腕は振らない訳だし，机に座っているときでも腕は結構動かすものだ。

【2023-06-06追記】iPhone SE2(iOS 16.5)，アプリ FitPro (v2.6.7)

　2023-5-21，iOS 16.5にしたら，FitPro起動後10秒くらいでアプリが落ちるようになった。調べてみると他のアプリでも不具合が結構出ているようだ。iOS側で対処するかなぁと様子を見ていたら，結局，2023-6-2にFitProアプリ側で更新があり，2.6.6→2.6.7で安定動作に戻った。

【2023-07-19追記】iPhone SE2(iOS 16.5.1(c))，アプリ FitPro (v2.6.7)

　2023-07-19，仕事中ぶつけてついに壊れた。充電不能。端子磨いたり，充電ケーブルを変えたりしてみたが効果なし。7～8か月もったな。文字盤に自分で撮った写真をiPhoneから転送できるのと，アラームのバイブレータ，歩数計の機能は良かった。LED光弱いためか，脈拍の数値が高く出てしまい，したがって血圧・血中酸素も怪しかったのは残念。ともあれ，少なくとも私の仕事ではスマートウォッチは向いてないことがわかったのは収穫だった。高額なのを買って数日で文字盤が傷だらけになったら，そして一年も立たずにぶつけて壊してしまったら，相当悔やんでいただろう。それとやっぱり夏場は腕が蒸れる。10数年前に懐中時計にした理由をよく思い出したよ。

　ちなみに書き忘れてたのが一つ。iPhoneのウィジェットの機能を使えば，Bluetoothでつながっている機器のバッテリ容量を見ることができる。まぁ，スマートウォッチ本体でも，文字盤を写真タイプから元の文字盤に戻せば（ボタン長押しすれば），電池容量やBluetooth接続状況が表示されるから，iPhone側で電池残量を知る必要はそれほど無いのだけれど。腕時計よりはBluetoothイヤホンでその機能重宝してる。

【2023-08-05追記：分解してみた。】

　せっかくなので分解してみた。【2023-01-03追記】に書いた懸念はどうも本当だった。LEDが2個付いた基板にLEDの反射光を受け取るセンサーらしき部品が見当たらない。基板中央に本来くり抜き穴を設け，メイン基板側で光を受ける設計かと思ったが（つまり加工ミスで穴なし），どうもよくわからない。Google検索で「スマートウォッチ 分解 センサー」で調べてみたところ，2023/5/5のエンジニアライフの記事「第31回 激安！「Aliexpressの500円スマートウオッチ」を分解してみよう」のセンサー基板の写真が当方分解したものと合致。「実装されているのは緑色のLEDと抵抗のみで、検出用のフォトセンサーはついていません。心拍数・血中酸素飽和濃度・血圧はLEDを点滅させて測定しているように見せかけているだけで、LCD画面やアプリにはランダムにそれらしく見える値を表示している(フェイク)だけです。」と有り。抵抗がセンサーっぽく見えてたのか，とがっかり。しかしまぁ，加速度センサはちゃんと有り。iOS純正の「ヘルスケア」との連携が，「歩数」，「ウォーキング＋ランニングの距離」，「睡眠」だけで，血圧・血中酸素・心拍数の連携が無いのは，最後の良心といったところか。iPhone内の写真を文字盤に出来る点はよかったのだが。7～8か月使えたし，いろいろ勉強させてもらった。

【2023-08-11追記：分解してみた。その2】

　他のスマートウォッチの分解記事や解説も見てみた。いまどきのフォトセンサはかなり小さいようだ。とすると，LED 2個の隣にある部品，記事中「抵抗」と表現されている部品はなにか？　この位置に抵抗は変な気がするし，iPhoneの「拡大鏡」で見てみると，銀色のハンダ？の間の部分に四角い部品（センサ？）があるように見えなくはない。どうもわからなくなってきた。どちらにせよ心拍数は正しく測定されていないし，LEDが2個というのも謎だ。強めの光のが1個あれば十分な気もする。「LD716_LED(0603)_FPC_V1.1 J2112 2019/11/11」と刻印があり，「LD716 FPC」で検索すると，同じFPC基板の写真の似た製品のレビュー「Hacking a FocusFit Pro-Y68」が見つかり，そこでも「fake heart rate sensor(偽の心拍数センサー)」と表現されている。ピン数は十分で，本物のセンサーが付属する高価なバージョンがある可能性を言及している。（つまり，アプリ自体は問題ないということか。）