PAKO Caravan 9+

Tree Men Gamesの代表アーケードシリーズ「PAKO」のカジュアル系第2作品目となりますね。

前作の「PAKO Forever」と違って警察から逃げ続けるのではなく、後続車両(?)を如何に長く繋げられるか、課されたミッションをクリア出来るかという趣旨のゲームなので、PAKOシリーズの中では初のとてものんびりした作風になってます。ミッションの中にはユニークな物も有ります(その代わり難易度が激高だったりする事も)。
前作や買切り時代の作品特有の空気・システムが好きな人には異質な空気を覚えると思いますが、今までの作品のステージから発想を得たステージが何個もあるので、シリーズにハマったきっかけが異常な難易度だったという人は「このステージはあそこがモチーフだな」とか考えながらやるといつの間にかハマるはずです。
別にそうでなくても、別シリーズと考えて割り切れば楽しめる内容だと思います。
難易度で諦めた人は、数回やって駄目だったらフラストレーションが溜まるだけになると思うので辞めた方が良いかもしれません。

操作感覚としては買切り時代からの伝統のままとてもシビアですが、前作よりも簡単です。
理由としましては、「操作システム以外に大幅な変更が加えられた」からですね。
(買切り時代含めて)前作まで、高スコア獲得を目指すには「ある程度の技量がある+高パラメータの車に乗っている」のが前提の作りでしたが、今作では「技量のみで何とかなる」作りにシフトしました。

その代わりに、全ステージに於いて車種選択が不可能になり、1ステージ毎に1車種が割り当てられ、現在11ステージのべ11車種があると言う形になりました。
このシリーズの魅力を1つ削いだ形と私は受け取ってしまいましたが、アーケード風に展開していく方針を取ったのなら自然な形だとも思います。
前作はカジュアル向けアーケードなのかゲーマー向けアーケードなのか境界線が微妙で、カジュアル向けから流れ込んで来た層が色々言った(少し記憶が曖昧だけれどレビューに結構書いてあった様な)のに対しての回答だと私は見ています。
海外のStoreでも同じ様な事言われたのですかね。
少し悲しいですが。

話を本題に戻して、難易度が下がった理由を簡潔に述べますと、選択不可能となった各ステージの各車両のパラメータがなるべく均一化され、難易度が下がった形になります。
それでもそれぞれレスポンスに明確な癖がありますし、癖抜きにしても他のカジュアル系ゲームと比較したら桁違いに難しいですが。
特にステージ1が難しいのは最早ご愛嬌?

グラフィックについては、作風が変わっているので直接的な比較は難しいですが、草のディテールだとかは今作の方がしっかりしていると思います(前作と違ってただの背景オブジェクトじゃなくなったと言うのも有ると思いますが)。
車の造形に関しても前より線が丸くなっていますが、以前よりしっかり作られていると思います。
小物系も前作からかなり増えてます。干渉可能な物も増えましたね。
ギミックもエフェクトもしっかり増えました。

サウンドに関しては結構丸みを帯びた形に変わりました。起動画面のSEからして前作までとは打って変わってゆるいです。
路線をカジュアル向けアーケードに変えたのがわかります(もっともプレビューのスクショやアイコンで直ぐにわかるけど)。

あと課金要素が実質ゼロになりましたね。
広告解除以外課金要素が有りません。
先述の様に、あの難易度で広告以外の課金要素があるカジュアル向けアーケードはやっぱり厳しかったのでしょうかね。
いややっぱり正直前作は個人的に初期車のレスポンスが「PAKO 2」より難しかったかな。

改善要望は特に無いです。カジュアル向けとしてはかなりベストを尽くしていると思います。
難易度をもっと落とせと言う意見が出て来ると思いますが、元々かなり厳し目の難易度を売りにしていたシリーズの派生型なので、これ以上の難易度引き下げは個人的には反対です。
正直言って自分は第6ステージ以降の解放が1週間やって出来てない状態ですが、先述した様に「この難易度を売りにしていたシリーズの派生型」なので仕方ないと見てます。
既に開放しているステージでゆるく楽しく遊んでます。

このゲ-ムは最高だ！