Tetlinos for 日本語版 人気のブロックパズルゲー‪ム‬ 4+

キルケは、オデュッセウスに次のような助言を与えていました。
「セイレーンの島を船が通過したら、そなたたちは２つの進路のどちらかを選ばなければなりません。

１つの進路はさまよう岩
切り立った２つの岩の間を通り抜けねばなりません。ゼウスの２羽のハトさえも１羽は必ず通り抜けられない難所。かつて、イアソーンのアルゴー船が通り抜けられたのは、女神ヘーラーの助けがあったからです。

もう１つの進路はスキュラとカリュブディスの狭間
一方には天にも届く大きな岩壁の中ほどに地獄にも通じる洞窟あり、ここがスキュラの棲家です。腰に六つの犬の頭がぶら下がり、そばを通る船から一度に６人もの人間を食ってしまう怪物です。神に祈るのみで、スキュラと戦う術はありません。

一方の側には、イチジクが繁るそれほど高くない岩壁があります。イチジクの木の根元には、怪物カリュブディスが住んでいます。日に３回凄まじい勢いで海水を飲み込み、吐き出します。
飲み込み時には、その場にけっして近づかないこと。スキュラの岩壁にできるだけ近づいて通り過ぎることです。万が一スキュラに６人の部下がさらわれても嘆かず、全員のことを考えて急いで通り過ぎなさい。

次に美しいトリナキエの島に近づきます。ここには、陽の神ヒュペリオン（ティターン神族）の牛と羊の群れがそれぞれ７つ、１つの群れに50頭ずついます。しかし、決して牛と羊をとらえて食べてはいけません」

ああああああああああぁああああああああああああああぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

皆さんは「美味しさ」について、という著書をご存知だろうか？
その中の言葉に『かつて好きだったものが、大人になって美味しく感じなくなった』というような内容が書いてある。
ふと思い返してみると確かにそんな経験をしたことがあった。

〜ファンタグレープ〜
幼少期、私はファンタグレープが大好きだった。
少し家から遠い公園に遊びに行き、兄弟と遊ぶ。ばてた頃にみんなで「お母さんファンタグレープ買ってよ！」とよくお願いをしたものだ。
からっからの喉に広がっていく甘味。
自販機からでたばかりでキンキンに冷えてる炭酸の爽やかさが喉を通っていく感覚が私は大好きだったのだ。
それから数年後、私は中学生になっていた。
ふと、最近コーラばかりでファンタグレープを飲んでいないと感じて、久々に購入した。
あの時と同じ、自販機から出てきたそれは紫色に輝いていた。
口に入れると違和感を感じた。
「…何かが違う」
化学の味がするのだ。
あの時の美味しさとは違う、少し棘がある味。
私はそっとペットボトルのキャップを閉めて妹にあげた。
弟は「美味しい！」と喜んで飲んでいた。
あぁもうあの頃とは違うんだなと悲しくなった。

その後、もうファンタグレープは買わなくなった。
あの時の美味しさは、きっと著者が言ってる通り、脚色されているのかもしれない。
けど私は、ふとたまにファンタグレープを買ってしまう。
あの時の「美味しさ」を求めて。