今日の
ゲーム

滅亡に瀕した世界を「OPUS」で探索しよう。

OPUS 魂の架け橋

終末の先で出会えた事が、人生最大の奇跡だったんだ。

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美しいBGMと、静かで寂しい世界の中で徐々に判明していく、心温まるストーリー。「OPUS」は、疫病によって滅亡に瀕した世界を探索しながら、ストーリーを進めるアドベンチャーゲームです。

台湾のインディーズゲームデベロッパが手がけたこのゲームの魅力は、その物語性にあります。プロローグとして明かされる、主人公ヨハンの幼少時代のエピソードで、この世界には「宇宙葬」と呼ばれる慣習があることがわかります。

しかし、ヨハンが大人になった今、世界はパンデミックにより廃墟と化していて、宇宙葬は長らく行われていません。そしてこの世界には、たった2人の人間しか生き残っていません。1人はロケット技師になったヨハン、そしてもう1人は、コールドスリープから目覚めたという巫女のフェイ。この2人だけで、なんとかロケットを作り、宇宙葬を再び実現することが目的になります。

巫女のフェイがロケットを組み立てている工場。ストーリーの進行とともに少しずつ組み上がっていきます。

ロケット工場から、このゲームはスタートします。その周りは雪に閉ざされ、かつて街だった廃墟や、宇宙葬を行なっていた発射台の遺跡などが点在しています。探索は、真上から俯瞰する視点で行うスタイル。ヨハンを動かすときは、画面上の任意の位置に指を置き、動かしたい方向に軽くスライドさせましょう。フィールドの一部には、専用の装備を自分で作らないと入れない場所もあります。

ロケット作りに必要な材料や、フィールド探索に必要な装備は、各地に点在しています。これらを集めることで、ストーリーも進んでいきます。またフィールドには、宇宙葬を待ちわびる霊魂が残っており、中にはヨハンのことを知っている人物と思われるものも。作中でヨハンは、こうした霊魂の声を煩わしく感じているという描写がありますが、物語のヒントがあったり、ロケット作りのパーツが近くにあったりするので、霊魂の声にも耳を傾けましょう。

この街に何が起こったのか。なぜ主人公と巫女は生き残ったのか。ストーリーの続きは、ぜひプレイして楽しんでみてください。