ハウツー

水彩画家になろう

簡単に使える「Procreate」のブラシで遊んでみよう。

iPadに対応したイラスト制作App「Procreate」には、ブラシやペンなどのツールが数百種類も用意されています。素晴らしいツールばかりなので目移りしてしまうかもしれませんが、初心者の方は、失敗が目立ちにくい水彩画から始めてみましょう。

ここでご紹介するコツを覚えて、あなたの作品に活かしてください。

「ガッシュ」ブラシを使いこなす

「Procreate」では、ブラシ選びがとても重要です。「ガッシュ」なら、まず間違いないでしょう。右上のブラシアイコンをタップし、「アーティスティック」の中から「ガッシュ」を選択します。

画面の左端には2種類のスライダーがあります。上のスライダーではブラシの幅(ここでは約50%に設定)を、下のスライダーではブラシの不透明度(ここでは最大値に設定)を調整できます。絵の具の色は、右上の隅の丸印をタップして選択しましょう。

ブラシの設定が終わったら、ラフな下絵をスケッチしていきます。今回はシンプルな植木鉢を描き、そこへ大きな葉っぱを加えてみました。細部よりも、モチーフ全体の形を意識して描くと良い結果が得られるはずです。

便利なヒント:重ね塗りすると色が濃くなります。今回はこのテクニックを使って鉢の左側に影をつけ、葉にバリエーションを与えました。

輪郭をくっきりと

ここからは茎を描いていきます。今回は「ブロッチー」(ブラシアイコン>カリグラフィ>ブロッチー)というブラシを使いました。縁に質感のあるラインを描くのにおすすめのブラシです。

描いたものが満足のいくものでなかったときは、スクリーンを2本指でタップすれば、いつでも一つ手前の作業に戻れます。

高度なテクニック:今回は後で編集しやすいよう、階段を描き始める前に新しい「レイヤー」を作成しました。

色を塗る

「ガッシュ」ブラシに戻して、前景と背景を塗っていきましょう。むらなく塗るには、指やApple Pencilを画面から離さず、つけたまま動かしていくのがコツです。短い線を繰り返し重ねるのではなく、長めのストロークで、大胆に描いていきましょう。あらゆる方向に筆を走らせることで、手描きのような雰囲気の絵に仕上がります。

高度なテクニック:今回は消しゴムツールを使って、床の上側の端を整えています。また、どのブラシも消しゴムのように使うことで、簡単に滑らかな輪郭を得ることができます。

自然に仕上げる

最後に「滲んだインク」(ブラシアイコン>インキング>滲んだインク)ブラシを使って、葉っぱに白い葉脈を描き足しました。少し滲みのある、ざらついた質感のおかげで、とても自然に仕上がりました。

繰り返しになりますが、完璧である必要はありません。線から色がはみ出してしまっている部分があっても、まったく問題ないのです。大切なのは、とにかく自由に描いて、楽しむこと。失敗したときは2本指タップでやり直して、何度でも描きましょう。