MEET THE DEVELOPER

秘密を守る番人

「Day One」のプライバシーが安全な理由。

デベロッパのPaul Mayneさんにとって、日記を書くことは重要な儀式です。彼にとって、日記は日々の反省をしたり、時には愚痴をこぼしたりと他ではできない唯一の手段になっています。「ソーシャルネットワークを日記代わりにしている人は多いと思いますが、そこでは安心して共有できるような、よそ行きの自分しか見せないのが普通です」と、Mayneさんは言います。

初期の「Day One」のアイコンは、タスク管理Appの「Things」をヒントにしています。

2011年、Mayneさんはまず自分のために日記Appを作ろうと決意しました。MayneさんはそのAppを「Day One」と名付け、たとえ利益が出なくとも改良を続けられる程度に売れてくれればそれで十分と考えていました。

「Day One」が開発されているユタ州のレヒは、テクノロジー産業の新たな一大拠点として「シリコンスロープ」とも呼ばれています。

ダウンロード数は800万を突破し、日記のエントリー数は2億を超えるなど、「Day One」は、不動の人気を誇る日記Appへと成長を遂げました。アメリカ国内でも急速に発展している都市の一つである、ユタ州レヒを拠点にする現在の「Day One」は、写真を添付したり、複数の日記を作成したり、日記を印刷して本にすることもできます。また、洗練されたデザインと使いやすさが評価され、これまでMac App StoreのApp of the Year(2012年)やApple Design Award(2014年)をはじめ、多くの賞を受賞しています。

「まずは柔軟であることが大事です」とMayneさん。「この会社では、自分の得意な分野以外に、様々な役割を求められます」

Mayneさんがたった一人で始めたBloom Builtは、今や12人のスタッフを抱えるまでに成長しました。その運営はすべて自己資金で賄われているため、ユーザーの日記の保管に関しては完全に自社のみで管理しています。その上でプライバシー対策を強化し、詮索好きな人たちの目に触れないよう、すべての日記を守り続けているのです。

「Day One」は大切な思いや瞬間を未来へ書き残しておける、一生もののAppです

Paul Mayneさん

最新バージョンでは、デスクトップとモバイル間の同期の暗号化にも対応しています。「プライバシーが確保されたサービスにお金を支払うことの重要性をユーザーも実感しはじめています」と、Mayneさん。「自分が使っているプラットフォームを信頼できるのは、とても価値のあることだと思うのです」