あなたは、最期の日に、何を食べたいですか？
ここは、天国と地獄の狭間にあるレストラン。天国へ行く前の魂たちに、「くま」のシェフが食事を振る舞います。「くまのレストラン」で、ウェイターの「ねこ」となるあなたは、そんな来客たちの最期に、給仕をして寄り添うのです。
おすすめの理由: 死者である来客たちは、大好物や、幼少期に食べた懐かしい食べ物など、思い思いの注文をしてきます。来客たちの「記憶のかけら」を頼りに、望みにかなうものを出してあげましょう。ごくたまに、くまのシェフが知らない料理を注文されることがあります。そのような時は、死者の過去の記憶に「ダイブ」して、その食べ物がどのようなものなのか調べに行くのです。
来客たちから受け取る記憶のかけらには、彼らの最期の瞬間が収められています。奥深くダイブすることで、その瞬間を知ることができます。それは、一瞬でありながら、来客たちの人間性が現れた、濃密な時間です。心残りがあるままの最期であったり、理不尽な最期であったり、次から次へと様々な最期を見るたびに、切なさや、やるせなさを覚えるでしょう。ただ、その一方で、生前を懐かしみ、時に後悔を述べる彼らを通して、生を前向きに全うしようと、心が動かされます。
こうした来客たちとは反対に、ねこには記憶がありません。生前何をしていたのか、何があってここにいるのかわかりません。そして、天国と地獄の狭間の世界に突如現れた、黒い何かによって、物語はある真実に向かって走り出します。
ここに注目: 本編の後には、「虚無編」という章が用意されています。本作を締めくくるエピソードで、天国へ行く人々を描いた本編とは逆に、地獄へと向かう人々が描かれます。そして、くまとねこ、このレストランにまつわる、愛をテーマとした真のエンディングにたどり着けるのです。「くまのレストラン」は、優しい気持ちで心を満たしてくれる作品です。
作り手について: デベロッパのOdencatの名前の由来は、「くまのレストラン」に出てくる、おでんが大好きなおでん猫というキャラクターです。Odencatは他にも、「フィッシング・パラダイス」「スノーマン・ストーリー」「ねずみバスターズ！」といったユニークでかわいらしいゲームを配信しています。