WWDC19

Apple Design Award受賞作品

美しいデザインや革新的な技術を実現した作品たち。

6月3日、ワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、WWDC)において、Appleのプラットフォームで、デザイン、イノベーションそしてテクノロジーにおいて最高の作品を作り出した開発者たちに、Apple Design Awardが贈られました。例年のように、2019年も世界各国で活躍する開発者たちが受賞しています。

「The Gardens Between」(オーストラリア)は、心温まるゲームとは何かを私たちに教えてくれます。プレイヤーは、時間を操作してフィールドに変化を起こし、キャラクターをゴールへと導きます。この不思議なパズルゲームは、2人の親友と、歳月と共に変化していく彼らの関係についての物語でもあります。美しく描かれたグラフィックと共に、その温かいストーリーが深く心に染みわたります。

「Ordia」(英国)は、独創的な世界観と共に、指一本で遊べるゲームプレイと魅力的なビジュアルが見事に融合されたアクションゲームです。プレイヤーは、新たに誕生した生命体を操作して、原始的な風景が広がる不思議な世界を進んでいきます。ドラッグして生命体の行き先の狙いを定めたら、毛むくじゃらの物体に当たらないように、点から点へと飛び移っていきます。ステージは、進むごとに難しくなっていくので十分に注意してください。

手帳で有名なモレスキンが開発した「Flow」(イタリア)は、まさに同社の名にふさわしい、パワフルな機能と洗練されたデザインを兼ね備えたノートAppです。目の前の仕事に集中できるよう、機能のアイコンを隠すオプションや、パシフィックブルーからエレクトリックピンクまで様々な色が揃うペンなど、きめ細かな機能が備えられています。また、用紙も豊富な種類から選べるので、まるで手書きのような感覚で自在に描けます。

「アスファルト9:Legends」(フランス)は、洗練されたレーシングゲームとして人気です。驚異的なグラフィックや圧巻のスピード、ハードウェアの性能を限界まで引き出すようなゲームプレイなど、様々な要素を兼ね備えた「アスファルト」シリーズは、10年以上にわたってモバイルにおけるレーシングゲーム体験を追求してきました。過去のシリーズと同様に、「アスファルト9」もまた、経験豊かなプレイヤーを納得させるほどの奥深さを備えながら、誰もが気軽にレースを楽しめるよう設計されています。レーシングゲームの素晴らしさを改めて認識できる作品です。

「Pixelmator Photo」(リトアニア)は、すっきりとまとめられた美しいインターフェイスに、多彩で強力な画像編集の機能が備えられています。元のデータを上書きすることなく編集でき、またRAW画像の編集にも対応するなど、初心者から上級者まで満足できるような様々な機能がそろっています。特に便利なのは、機械学習を活用した編集ツールです。2,000万枚以上の写真を使って訓練された機械学習アルゴリズムが、露出やホワイトバランスなどの自動的な調整に活用されています。

「ELOH」(オーストリア)は、難問に頭をひねりながら、くつろいでプレイできるという、一風変わったパズルゲームです。打楽器を鳴らすように、リズムに乗ってプレイしながら、ブロックを動かしてボールをはね返し、ゴールへと導きます。手描き調のビジュアルと穏やかなアニメーションを楽しんでいるうちに、ゲームは少しずつ難しく、手ごわくなっていきます。その温もりに満ちた雰囲気やシンプルなサウンドは、遊びながら瞑想するような感覚へとプレイヤーを導きます。

「Thumper: Pocket Edition」(米国)は、強烈なスピード感、そしてまばゆい光が交錯するビジュアルが目を引く、手に汗握るリズムゲームです。プレイヤーは画面をタップして、流線型のコースを進む金属製の甲虫のようなマシンを操作します。ネオン調の演出、低音が響く電子音楽、そしてなめらかに動くゲームプレイは、これまでにないような独創的なゲーム体験を演出しています。

「HomeCourt」(米国)は、バスケットボールのトレーニングに革新をもたらすAppです。AIを活用してリアルタイムでシュートを追跡したり、Appに登録した、実際の自分のコーチからアドバイスを受けたりできる「HomeCourt」は、上達したいと願う多くのプレイヤーたちにとって、今や必携のAppとなりました。またAppには、どこからでも自分のコーチに練習のデータを送れる、優れた共有機能も搭載されています。

「Butterfly iQ」(米国)は、臨床工学技士(CE)の承認と米国食品医薬局(FDA)の認可を受け、現在の医療を大きく変える可能性を秘めた、ポータブル型の全身超音波検査スキャナAppです。対応のデバイスに接続するだけで、どこでも超音波による診察ができます。専門家でなくても扱えるほどシンプルな設計でありながら、最先端のAR(拡張現実)機能と機械学習テクノロジーを搭載し、ガイドを使えば、操作もスムーズに行えます。すっきりとしたインターフェイスを備え、片手でも操作できます。撮影した画像はクラウドへ安全にアップロードされるので、遠方の医師による診断を受けたり、親族に見せたりすることもできます。

「Butterfly iQ」は、現在日本では利用できません。