お昼時に、空腹をこらえて街を歩くあなたの目に入った、一軒の大衆食堂。何気ない店構えの中から、確かなおいしさを予感させる、ざわめきや匂いが漂ってきます。そんな初めての店に一人で入って注文し、ほとんど無言のまま、頭の中だけで呟くように楽しむグルメの世界。ドラマ「孤独のグルメ」は、そんな体験をドキュメンタリーのように描く作品です。 個人で輸入雑貨商を営む主人公の井之頭五郎（松重豊）は、仕事の合間に、様々な店を一人で訪れて食事をします。食堂のランチ定食や中華料理、焼肉に洋食など、主に庶民的な料理を好んで、それを淡々と食べながら、感じることをナレーションで語ります。そこに大きな事件が起こることはほとんどありませんが、食材や調理、店のサービスなどから彼が感じる小さなドラマに、観るものを引き込む魅力があります。
「孤独のグルメ」の大きな特徴に、ドラマの中に登場する店が実在する、という点があります。作品の中で調理やサービスをしているのは俳優たちですが、舞台となる店舗と、主人公の五郎が食べる料理は、いずれも本物なのです。それを知りつつ、五郎が料理を一口ずつ噛みしめて楽しんでいるのを観ると、自分もすぐに食べに行きたくなるような、うらやましさを感じるかもしれません。ドラマの本編が終わると、原作者の久住昌之がその店を訪れてメニューを紹介する「ふらっとQusumi」というコーナーも挿入されます。
「Paravi（パラビ）」では、月額制のサブスクリプションに登録することで、配信中の「Season1」から「Season8」までのエピソードや、五郎が関西や九州、北海道などに出張する模様が描かれるスペシャル版の映像を何回でも観られます。ぜひ、五郎が味わった静かなグルメの世界を一緒に楽しんでください。初めて利用される場合は、無料で2週間お試し視聴できます。