日本から世界へ

世界に広がるデュエリストの輪

遊戯王 デュエルリンクス

世界中で人気!オンライン対戦が楽しめる本格カードゲーム

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世界中で愛されている人気ゲームの中には、日本で生まれたものがたくさんあります。はじめからゲーム作品として誕生したものや、マンガやアニメーションなどの原作からゲームになったものがあり、1990年代以降、世界中に広がって、あらゆる世代に愛されてきました。

「日本から世界へ」のシリーズでは、世界中で長く愛されている作品の歴史や、そこに登場する魅力的なキャラクターを紹介していきます。今日のストーリーは、カードバトルゲームを取り上げた原作のマンガの世界観を大切にしながら、その体験をゲームで味わえる「遊戯王 デュエルリンクス」の魅力を紹介します。

「遊戯王 デュエルリンクス」は、世界的な人気があるカードゲーム「遊戯王オフィシャルカードゲーム」の興奮を、モバイルゲームとして再現した作品です。

カードゲームというジャンルの代表的なゲームとして、大規模なeスポーツの世界大会も開かれる遊戯王シリーズですが、その原点は、「週刊少年ジャンプ」で1996年から連載されたマンガにあります。

原作のマンガ「遊⭐︎戯⭐︎王」は、いじめられっ子でゲーム好きな少年・武藤遊戯が、古代エジブトより伝わる「千年パズル」を解いたことで別人格の「闇遊戯」に目覚め、悪人たちに「闇のゲーム」を挑み、負けた者に罰ゲームを与えるというストーリーから始まりました。

その中で遊ばれたゲームの一つが、2人のプレイヤー(デュエリスト)がモンスターの描かれたカードを交互に場に出して対戦する、架空のカードゲームでした。当初は数あるゲームの一つという位置付けでしたが、読者からの多大な反響により、原作マンガの内容もカードゲームを主題とした方向性に変化していきます。

そして、原作に登場したカードをモチーフに、実際にカードゲームとして遊べるようにルールが整備された「遊戯王オフィシャルカードゲーム」が1999年に発売されます。

原作で主人公の遊戯が愛用する「ブラック・マジシャン」や、ライバルの海馬瀬人が使用する「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」など、憧れのカードを実際に手にして遊べるこのゲームは、当時の子どもたちの間で瞬く間にブームになりました。

それ以降、「遊戯王オフィシャルカードゲーム」は日本以外にも9言語で75の国と地域で展開されています。過去には「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」としてギネス世界記録にも認定されました。

これまでに計7作品のアニメシリーズが放映され、現在では「遊戯王オフィシャルカードゲーム」に登場したカードは1万種類を超えています。作品の世界観が広がり、カードの種類が増えるごとに、新たな戦略が生まれ、世界中のデュエリストたちが日々カードの腕を競い合っているのです。

そのモバイル版である「遊戯王 デュエルリンクス」は11言語で150の国と地域に展開され、世界のデュエリストの輪はさらに広がりました。このゲーム内でデュエリストたちが対戦した回数は、2020年3月時点で実に約41億回です。

2019年8月には、eスポーツ世界選手権「Yu-Gi-Oh! World Championship 2019」が開催。各国地域予選に参加した300万人の中から勝ち上がった、日本、韓国、香港、アメリカ、ブラジル、ドイツ、スペイン、エジプトからの20名の選手が熾烈なデュエルを繰り広げました。この大会では、昨年の優勝者を決勝で打ち破った、日本のコバヤシシュウヘイ選手が「デュエルリンクスの部」の新たなる王者となりました。

一つのマンガから始まり、子どもたちに人気のカードゲームから、世界規模のeスポーツ競技となった遊戯王シリーズ。

原作で物語の鍵となるアイテム「千年パズル」は、パズルのピースのようにはまり、つながる、仲間との絆の象徴でもありました。登場から20年以上の時を経て、今日このように世界中のデュエリストたちが「遊戯王」というカードゲームを通じてつながっているのは、単なる偶然ではないのかもしれません。

優れたゲームには、人と人とをつなぎ、その輪を広げる力があります。「遊戯王」はその本質を体現しているゲームだといえるでしょう。

「遊戯王 デュエルリンクス」を開けば、あなたも今日からデュエリストの仲間入りです。