砂が流れ落ちる、古代の神殿のような巨大な建造物。その冷たい石の上で目覚めた少女は、何かに導かれるように走り出します。そして出会う、ママと名乗る不思議な生き物。ママは少女に、失った言葉と感情を取り戻しに行こうと、螺旋階段の先にある長い階段へと導きます。
世界的な人気を誇る「NieR(ニーア)」シリーズ初のモバイルゲームとなる「NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)」の舞台は、檻(ケージ)と呼ばれる美しくも不可思議な空間です。檻とはどのような空間なのか。そこは自らの存在を同定するすべを失った少女にとってどのような場所なのでしょうか。
まずは、動画で静寂にたたずむ檻を少女と共に歩き眺めましょう。
美しきものたちの
過去を解放する戦い
どこまでも続く階段を登り、目の前に物言わぬ黒いカカシが現れたら、そこから別の記憶の物語が始まります。幾人もの人々の記憶と出会い、その中で闘いが繰り広げられます。彼らが何と闘っているのか、目の前の敵の正体も、その存在が意味するものも、闘う中でしかきっと見つからないものなのでしょう。断片的に垣間見える物語を一つひとつ拾って、蘇った記憶をつなぎ合わせながら、ゲームの深淵へと進んで行きましょう。
美しきものたちの記憶となぜ向き合うのか、彼らはなぜ戦わなければならないのか。その答えはわかりません。ただママの言葉の中に、その謎を解く鍵があるのかもしれません。かつて気高く意志を持ち、誓約し、止まった時間の中を進む者たちの怒りや悲哀、そして幾万の夢跡。それらは解放されるのを待っている、不条理の中に囚われた過去の姿なのでしょうか。
武器に宿る
いにしえからの物語
純白と漆黒、そしてその間にある無限の淡い色合い。繊細な色調もまた「NieR Re[in]carnation」の世界を特徴づけます。
白い少女と呼ばれる彼女は、毎晩のように悪夢にさいなまれています。彼女はなぜ首輪と包帯を巻いているのか。彼女自身の過去もまた、いずれ戦いの中で明らかにされていくのでしょうか。
黒き怪物は「檻」の中をさまよう謎の存在です。うごめく漆黒の影のような姿で、「檻」という場所を進むのには何か目的があるようです。そして彼らの他にも、流浪の少年や義肢の狩人など、それぞれに過去を持つ美しいものたちが登場します。
ゲームの中では武器を入手していきます。武器にもまた、それに宿った「ウェポンストーリー」があります。また過去の「NieR」シリーズとのコラボレーションも実施されます。
さあ、天空へと向かうかのような、高く伸びる階段を進みましょう。廃墟のように崩れる建造物の中で、かすかに聞こえる砂の流れる音と心地よいBGMが静かに始まりを告げます。
ゲームの世界という、もう一つの異次元をたゆたい、歩き続けましょう。彼らとともに、失ったものを取り戻し、罪を贖うために。