すべての女性を祝福
世界を変える女性たち
素晴らしいAppが変える、情報の集め方や心と体の接し方。
今日は国際女性デーです。世界中の様々な場所で女性たちは活躍していますが、Appの分野もその例外ではありません。女性たちはApp Storeにも革命をもたらしています。人々を勇気づける数々のAppと、それらを実現させたクリエイターたちを紹介します。
Houzz - 家づくりとリノベーション
美しいインテリア画像が数多く収録されている「Houzz」は、自宅の改装を考えている人にとってアイデアの宝庫です。デザインに関する実践的な助言をもらったり、地元の専門家を探したりもできます。
革新的な点:家がオフィスや学校、ジムなどに変わるようになった現在、「Houzz」はスペースを有効活用する方法を教えてくれます。
デベロッパの紹介:共同創設者でCEOのAdi Tatarkoさんが、夫と一緒に自宅を改装していた時、アイデアを実現するための情報がなかなか見つかりませんでした。当時ファイナンシャルプランナーとして働いていたTatarkoさんは、2009年に副業として「Houzz」の開発に取りかかります。「Appleが2008年にiPadを発表してすぐ、『Houzz』のコンテンツが頭に浮かびました。プロが設計したインテリアや、家の外観の美しい画像は、この新しいデバイスにぴったりだろうと思ったのです」と、Tatarkoさんは言います。
Clue 生理管理アプリ, 排卵日予測 & 妊娠カレンダー
「Clue」で生理の記録をすると、次の生理日や排卵日を予測してくれます。データを分析して、健康に役立つ情報も教えてくれるので、あなたの体に見られる傾向を理解するのにも役立ちます。
革新的な点:生理について、自分の体調について知るきっかけを与えてくれます。Appの共同創設者のIda Tinさんはこう語ります。「生理になった人にとっては日常となる月経周期を記録するのを助け、彼女たちが月経周期に合わせて活動したり、周期のそれぞれの段階を深く理解したりするのを補助することで、生理について理解のある文化を社会に浸透させていきたいですね」
デベロッパの紹介:Tinさんが「Clue」の開発を始めた頃、妊娠や月経などの、女性の健康について取り扱ったAppはほとんどありませんでした。「月に降り立てた人類が、なぜ女性たちに妊娠の可能性が高まる時期を教えてあげられないのか、不思議に思ったのです」と、Tinさんは言います。「Clue」は2013年にリリースされました。
Ground News
「Ground News」は最新ニュースを読めるAppですが、その特徴の一つは、世界中のメディアが共通の話題をどのように取り上げているのかが比較できるところです。どのメディアがそのニュースを取り上げているか、またどこが無視しているかがわかることで、そこに込められた政治的な意図を読み解くのに役立ちます。Appは英語、フランス語、スペイン語に対応していますが、日本語には対応していません。ですが、ニュースごとに、右派、左派、中立それぞれのメディアがそのニュースを取り上げているかを%で表示したり、世界的に話題となっているニュースが実際にどの国のどのメディアで紹介されているかを国旗のアイコンを並べて表示したりしています。
革新的な点:各ニュースがどのように紹介されているかを見比べることで、物事の理解を深めるのに役立ちます。「メディアの読み解き方に慣れていない人たちや、正しい情報を見極める力、いわゆるメディアリテラシーに不安のある人たちが、読んでいるニュースの中に潜む偏りや、誤った情報を見分けられるよう支援するため、『Ground News』を作りました」と、共同創設者でCEOを務めるHarleen Kaurさんは言います。「一方向からの意見しか見ていない場合、物事を適切に分析するのは難しいものです」
デベロッパの紹介:Kaurさんが「Ground News」のアイデアをひらめいたのは、NASAに就職して、地球観測衛星の開発を手がけていた頃でした。世界で今何が起きているのか、どこにいても簡単にチェックできるツールがあれば便利だろう、と考えたのです。「Ground News」は2017年にリリースされました。
Lake 塗り絵本
「Lake」は大人のための、美しいデジタル塗り絵Appです。世界中の個性的なアーティストたちによって描かれた作品が多数収録されています。多彩な色のパレットを使ってイラストに命を吹き込み、心地よい筆が擦れる音に癒されましょう。
革新的な点:「Lake」の800万人以上のファンが、この塗り絵Appで心を休めています。「特に2020年には、心温まる言葉をたくさん頂きました。気分がもやもやしている時は、安心できる『Lake』で気分転換をしていたと、多くの人が言ってくれました」と、共同創設者のAnja Renkoさんは言います。
デベロッパの紹介:Renkoさんは心理学を学んだのち、約8年前に、ほぼ女性だけの小さな開発チームに加わりました。会社では当時、子ども向けのAppを作っていましたが、両親や祖父母もAppで一緒になって遊んでいるのを見て、2016年に新たな方向性の「Lake」を生み出したのです。