APPLE ARCADE

手作りの世界で壮大な冒険を

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FANTASIAN

ジオラマ上の冒険

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剣と魔法と機械。かけがえのない仲間が待つ、広大な世界。そして、謎に包まれた強大な敵。「FANTASIAN」であなたを待つのは、ロールプレイングゲームならではのスケールの大きな冒険譚だけではありません。本作では、職人たちの細かな手作業で緻密に作られたジオラマの上を、3Dグラフィックで描かれたキャラクターたちが自在に動き回ります。その独特の美しさに驚きながら、主人公レオアと唯一無二の旅へ向かいましょう。

ジオラマで作られた街の中で、人々がいきいきと暮らしています。

坂口博信が10年ぶりに届ける
大作ロールプレイングゲーム

「FANTASIAN」を手がけたのは、「ファイナルファンタジー」シリーズを生んだクリエイターとして世界的に知られる坂口博信さんが率いるデベロッパ、Mistwalkerです。坂口さんが本格的なロールプレイングゲームを作ったのは、コンシューマゲームの「ラストストーリー」以来10年ぶりです。そこには、Appleとの運命めいた再会があったと彼は語ります。

「『ラストストーリー』から10年も経つんですね。あっという間です。思えば僕がゲーム業界に入ったのは、当時のApple Ⅱとの出会いがきっかけでした。コンピュータそのものにも驚きましたが、自分の知らない文化の香りに魅了されて、そこがキャリアのスタートになったんです。それから35年が経ち、いいタイミングでApple ArcadeでAppleとゲームの仕事ができることになりました。個人的に感慨深いし、純粋にうれしくて気持ちが燃えました」

「FANTASIAN」で、あなたは記憶喪失となった主人公レオアと共に旅に出ます。彼が住む世界では、「死械球」と呼ばれる球体が空にできた裂け目から降り注ぎ、大地や建物を侵食しています。誰が、何のために世界を混沌に陥れようとしているのか。また、記憶を失う前のレオアは、いったい何を求めて旅していたのか。それが明らかになる時、あなたはこの世界に隠された複雑な真実を知るでしょう。本作では、ロールプレイングゲームの原点回帰を意識したと坂口さんは言います。

「『FANTASIAN』の制作を始める3か月前に、ある企画で仲間と集まって『ファイナルファンタジーⅥ』を遊んだんです。素直に面白くて、当時のパワーややり方をもう一度取り戻したいという気持ちになりました。ここが原点だな、と。『FANTASIAN』は『ファイナルファンタジー』の4作目から6作目の頃のようにオーソドックスでありながら、自分らしさをいかに出すか。そこに向き合いました」

主人公レオアの旅は、どこへ向かうのでしょうか。

ジオラマがゲームに
魂を宿らせる

「FANTASIAN」の世界では、精巧に作られたジオラマを撮影してゲームに取り込み、その上を3Dグラフィックで描かれたキャラクターが動き回ります。使用されたジオラマは150個以上あり、すべて数か月もの時間をかけて職人たちが作ったものです。ジオラマの3D化には通常の3Dスキャナーではなく、ドローン撮影で都市を3Dデータ化するためのソフトが使われました。そうした技術的な挑戦まで含めて実現したいのは、何だったのでしょうか。

「不思議ですが、人が手で作ったものには魂が宿っていると思うんです。今回のジオラマには人間の手の限界で作ったごく小さな部分で、岩肌に綿ぼこりがあったり、ほこりのような花が生えていたりします。そうした美しさが写真から出てくるのが面白くて、これは新しい絵の形になると思いました。過去に作った『テラウォーズ』でジオラマ作家の方と仕事をした経験をふまえて、そこをキャラクターが動き回るのをメインにして作りたいというのが、最初からあったんです」

ジオラマで作られた街の中やフィールドで主人公レオアを動かす際には、行きたい場所をタップしてください。物陰や遠い場所でも、最短のルートで自動的に歩いて行ってくれます。また、敵が出現するフィールドやダンジョンでも「ディメンジョンシステム」を使えば戦闘をまとめて後回しにできるので、ジオラマの美しさを堪能しながら自由に歩き回れます。

「ジオラマの触感を活かしつつ、その上を舐め回すように歩いて探索できるゲームにしたいと思って作りました。ドット絵(ピクセルアート)で作られていた昔のゲームは、マス目という移動の制約があったので、その中でパズル的な面白さが積み重ねられていました。ジオラマが美しいだけではなく、たとえば建物の屋上にある宝箱を開けるためには、どこを進めばいいかを考えてみる。そういう要素を、ジオラマの中でも実現したいと思ったんです。さらにディメンジョンシステムで敵との戦闘を飛ばしてしまえば、その楽しさが途中で邪魔されることもありません」

「FANTASIAN」の宇宙と
植松伸夫の音楽

「FANTASIAN」では冒険を続けるとともに、混沌と秩序のバランス、多重に存在する世界、宇宙全体の根源となるエネルギーなど、その世界設定の奥行きが明らかになります。プレイヤーを未知の場所へと誘うこれらの要素は、過去に自身が手がけた作品と同じように、制作の初期から組み立てられたものだと坂口さんは語ります。

「今回は秩序と混沌というテーマが、最初の企画書からありました。そこから、世界には科学的に宇宙を回している物理法則と人間や他の生き物の自由意思が常に存在して、衝突を起こしているという考え方が物語の軸になりました。僕は、宇宙物理学を調べるのが趣味で、それもインスピレーションになっていると思います。単に善が悪を倒すような物語ではなく、その背後にある宇宙の真理までプレイヤーにも俯瞰して見て、楽しんでもらいたい」

強大な敵が、レオアたちの前に立ちはだかります。

そうして作られた「FANTASIAN」の世界観を楽しむ上で、欠かせないのが音楽です。60曲以上に及ぶゲーム内の音楽をすべて制作した植松伸夫さんは、過去にも坂口さんとタッグを組み、多くの忘れがたい名曲を生んできました。そして、今作での楽曲作りに取り組むにあたって、植松さんからある決意が告げられたと坂口さんは言います。

「植松さんにシナリオを渡して楽曲を書いてもらうのですが、今回は上がってくるのがこれまでより遅かったんです。後で本人に聞いたところ、何曲も捨てて、かつてないほど作り直した、と。そこには理由があって、彼が一つのゲーム内の楽曲をすべて手がけるのは、今回で最後かもしれないと感じていたそうなんです。だからこそ、全力を出したいということで、内容も音質も素晴らしい仕上がりになりました」

「また、オペラを使った曲では、植松さんからの要望で僕が歌詞を担当したのですが、考えるのはとても難しかった。混沌と秩序がテーマになった勇ましい曲なんですが、収録されたものを聴いた時は、感動して泣きました。流れる場面はゲームの後半ですが、ぜひ楽しみにしてください」

精緻で美しいジオラマ、あなたを未知の宇宙へと誘う物語、そして冒険心を駆り立てる数々の楽曲たち。ぜひ、ゲームの中でそれらの感動と出会ってください。

Apple Arcadeには「FANTASIAN」をはじめ、200本以上の素晴らしいゲームがそろっています。プレイできるタイトルについては、Arcadeタブを確認してください。

Apple Arcadeの200以上のタイトルは、デバイスのハードウェアとソフトウェアの互換性によって利用できるものが異なります。コンテンツの中には、すべての地域で利用できないものがあります。