日本から世界へ

七つの大罪の原作と広がる世界

七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ

シネマティックアドベンチャーRPG

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世界中で愛されている人気ゲームの中には、日本で生まれたものがたくさんあります。はじめからゲーム作品として誕生したものや、マンガやアニメーションなどの原作からゲームになったものがあり、1990年代以降、世界中に広がって、あらゆる世代に愛されてきました。

「日本から世界へ」のシリーズでは、世界中で長く愛されている作品の歴史や、そこに登場する魅力的なキャラクターを紹介していきます。今日のストーリーは、ヒロイックかつダークファンタジーである「七つの大罪」を原作のマンガ家・鈴木央さんの思いと共に、その作品の歴史を振り返りながら、「七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ」の中で体感できる壮大な物語の世界を紹介します。

始まりはマンガ原作

「七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ」はマンガ作品「七つの大罪」が原作のゲームです。物語の舞台は、人間と人間ならざる種族の世界が分かたれていなかった古の時代、ブリタニアの大地です。そこには、かつては王国の騎士団でありながら、大罪人と呼ばれ、国を追われた伝説の騎士団、「<七つの大罪>」がいました。

団長のメリオダスは、ある日王女エリザベスと出会ったことから、再びかつての団員たちを探す旅を始めます。「七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ」では、彼らとともにバトルを進めながら、ゲームの中で原作の物語も追体験できるのが特徴です。アニメーションをそのままゲームの舞台にしたような美しい映像がゲームの中に広がっています。

原作者から見た
キャラクターたち

原作マンガ「七つの大罪」は、全世界で累計3,800万部を発行している人気作品です。原作者の鈴木央さんは、この作品を2012年から2020年まで、約8年にわたって講談社で刊行している「週刊少年マガジン」で連載し、毎週新しい物語を描き続けてきました。

物語には、底なしの明るさと内に秘めた壮絶な過去を持つ主人公のメリオダスをはじめ、巨人族のディアンヌ、妖精族のキングなど、一度読むと忘れられないエピソードを持ったキャラクターがたくさん登場します。鈴木さんは創作の過程で特に思い入れの深いキャラクターについてこう語ります。

「絵を描くのが一番楽しいのは、ホークとワイルドです(描くのが楽だというのもあります(笑))。物語を描くのが一番楽しいのは、バンですね。好きなキャラクターはやはり主人公のメリオダスです」

ホークは人間の言葉を話すことができる豚で、上から目線な話し方が憎めず愛らしい、<七つの大罪>のムードメーカー的な存在です。ワイルドは生き別れた弟を探している、こちらも人間の言葉を話すイノシシのような姿をした煉獄の生き物です。ホークはゲームの中でも、プレイヤーに上から目線で指示やアドバイスを与えてくれます。

<七つの大罪>の一人、「<強欲の罪>」のバンは長身でハンサム、そして不死身の人間です。彼がなぜ不死身になったのか、そこには胸を突く悲しくも、同時に愛に満ちた過去があります。ゲームの中に登場する「【不死の生還者】煉獄 バン」もまた、不死身である特性から、自分のHPの値に応じて、高い攻撃能力を発揮する能力を持ちます。

一番描くのが難しかった
キャラクター

<七つの大罪>に登場するキャラクターの中で、逆に一番絵を描くのが難しかったキャラクターは誰かという質問に、鈴木さんはこう答えます。

「ギルサンダー……ですかね。美形なキャラクターって本当に描くのが大変なんです」

ギルサンダーは、物語の冒頭から登場し、メリオダスに父親を殺されたという記憶から、その命を狙っていました。端正な顔立ちと、強力な力、そして騎士としての自負を持っているギルサンダー。ゲームの中でも「【騎士道】聖騎士 ギルサンダー」の能力は味方の攻撃力や防御力を上げることに特化していて、バトルでも騎士らしい活躍を見せます。

絶対に描きたかった
2人のエピソード

「七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ」では、原作で描かれた数々のドラマを、ゲームの中で見ることができます。いくつもの名シーンが生まれた8年に及ぶ原作の連載の中で、鈴木さんには特に思い入れの強いシーンがあったと言います。

「マーリンとエスカノールのキスシーンですね。『これは絶対描かねば!』とずっと思っていたのです」

変わりつつある様子のエスカノールと、マーリンの最初で最後のシーン。3,000年を生きてきたマーリンと、彼女を愛し続けてきたエスカノール。原作で描かれた2人の物語を知れば、より一層ゲームの中での彼らへの愛着も深まります。

ゲームならではの
自由に編成できる楽しみ

「七つの大罪」に登場するキャラクターたちを自由に編成して、バトルに挑めるのもこのゲームの魅力の一つです。例えばゲームに登場する「【無敵の権化】“ザ・ワン”エスカノール」は、一人で敵に強力なダメージを与え、まさに人類最強と謳われる彼にふさわしい攻撃力を持っています。

一方で、王女エリザベスは原作の物語が進む中で、やがて自らの能力に目覚めていきますが、仲間をいつも思うやさしさは変わりません。ゲームの中でも「【聖戦の戦士】 女神族 エリザベス」は、仲間思いの彼女らしく、編成したチームのメンバーを強力にサポートします。

それぞれの性格や個性がゲーム内でも能力として表現されていますが、それぞれの得意なことを立ち向かう敵の条件に合わせて自由に編成していくことで、彼らの新しい連携プレーをゲームの中で体験することができます。「七つの大罪」の物語を知っていればなおのこと、組み合わせるキャラクター同士の関係性や、それぞれのエピソードが思い出され、よりバトルを楽しむことができることでしょう。

さらに広がる「七つの大罪」の世界

2020年に原作マンガは完結しましたが、その後もアニメーションや映画が公開。そして、続編マンガの「黙示録の四騎士」が描かれ、テレビアニメーションとなりました。「七つの大罪」の作品世界は、「七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ」の中でも、さらに広がり続けています。世界中で原作やゲームを通じて作品が愛されていることは、鈴木さんの創作活動の原動力にもなっていると言います。

「自分の描いた作品が世界中で読まれているということは、マンガ家にとって一番うれしいことです。皆さん、ありがとう!今、世界はこんな状況ですが、少しでも楽しい気持ちになってもらえれば……。ただひたすらそう願い、これからもマンガを描いていきます!」

広がり続ける「七つの大罪」の愛すべきキャラクターたちと出会い、ゲームの中で彼らと一緒に、自分だけのチームを作って、新しい冒険を楽しみましょう。

原作の続編マンガが読めるアプリ

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