世界中で愛されている人気ゲームの中には、日本で生まれたものがたくさんあります。はじめからゲーム作品として誕生したものや、マンガやアニメーションなどの原作からゲームになったものがあり、1990年代以降、世界中に広がって、あらゆる世代に愛されてきました。
「日本から世界へ」のシリーズでは、世界中で長く愛されている作品の歴史や、そこに登場する魅力的なキャラクターを紹介していきます。今日のストーリーは、世界に眠るたった一つの宝物を探して冒険を続けるルフィたちの物語「ONE PIECE」のキャラクターたちと、彼らの魅力を存分に味わえるゲーム、「ONE PIECE バウンティラッシュ」を紹介します。
世界中で愛される「ONE PIECE」は、主人公のルフィが、多くの仲間と熱い友情を結びながら、かつてこの世のすべてを手に入れた男、"海賊王"ゴールド・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」をめぐり、世界に眠るたった一つの宝を探す冒険の物語です。「ONE PIECE」の原作マンガは2021年2月の時点で、全世界累計発行部数が4億8,000万部を突破し、翻訳版が42以上の国と地域で出版されています。
1997年に、原作マンガが週刊少年ジャンプで連載が開始しました。ルフィが小さなボートで船出をしてから、約24年の歳月が経ちましたが、この偉大なる冒険の航路は今もなお続いています。2021年9月3日に、原作はついに記念すべき100巻目が刊行されました。
「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されたこともある、まさにフィクションの歴史に残る一作です。そしてこの「ONE PIECE」の世界の中で、仲間たちと一緒に宝を奪い合うバトルを楽しめるゲームが、「ONE PIECE バウンティラッシュ」です。
「ONE PIECE バウンティラッシュ」では、「ONE PIECE」に登場するたくさんのキャラクターたちを編成して、4人対4人で宝を奪取し合う、チーム対戦型アクションゲームを楽しめます。おなじみの得意技を繰り出しながら、陽気に楽しく海賊らしく、たくさんの宝物を獲得しましょう。バトルを盛り上げる、個性豊かで、魅力的なキャラクターたちを見てみましょう。
23年後に10人がそろった
麦わらの一味
海賊王になると宣言して、広大な世界を冒険し続けてきたルフィ。冒険の最初期に、海賊王を目指すために、まずは仲間集めから始めると告げ、「10人はほしいなァ!!」と語ったルフィ。最初にロロノア・ゾロが仲間に加わりました。その後、ナミやウソップと出会い、コックとしてサンジが加わり、トニートニー・チョッパー、ニコ・ロビン、フランキー、ブルックと一人ずつ増えていきました。
ルフィが被る麦わら帽子にちなみ、「麦わらの一味」と呼ばれる彼らですが、その10人目のメンバーが誰になるのかは、長らく世界中のファンの間で様々に憶測が立てられていました。そしてついに23年の時を経て、98巻に収録の第989話で、10人目のメンバーであるジンベエが加わりました。
「麦わらの一味」のメンバーはゲームの中でも、強力な攻撃を繰り出す「アタッカー」タイプのキャラクターが多数います。ルフィをはじめ、ゾロやロビン、ウソップ、サンジ、チョッパーなど、チームに編成するとそれぞれの必殺技を繰り出して、活躍してくれます。
ルフィを
見守る男たち
ルフィが被る麦わら帽子は、彼の命を救うため、左腕を犠牲にしてでも守ってくれたシャンクスからもらったものでした。彼のような海賊になりたいと決意して、ルフィは船出をしました。大切な者を守るためならどんな犠牲もいとわない。そんな深い愛情を持つシャンクスは、新世界の大海賊であり、ゲームの中でもアタッカーとして最強クラスの強さを誇ります。
ルフィの2人の義兄、エースとサボもまたルフィにとってはかけがえのない存在です。ゲームの中でも「火拳 ポートガス・D・エース」はマルコを呼び出し、無敵シールドを張ることができ、仲間や宝を守る能力に長けています。サボはエースから受け継いだ火炎の力を発揮して、メラメラ状態になり、強烈な攻撃力を発揮します。
長い航海を経て、いつしか5,600人を超える大海賊団を率いる船長へと成長したルフィ。ルフィたちが進んできた道は、果てしなく、困難の連続でしたが、そこでのいくつもの出会いと別れのドラマそのものが、ルフィたちだけでなく、物語に触れる私たちにも与えられた宝物です。
原作者の尾田栄一郎さんは原作マンガの第97巻に収録されたコメントで、ワノ国を出たら世界的展開となり、「ONE PIECE」史上「最も巨大な戦い」が始まると宣言しています。まずは鬼ヶ島の決戦を見守りながら、「鬼ヶ島討ち入り モンキー・D・ルフィ」たちと宝を巡る熱いバトルに参戦しましょう。