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終わりなき旅の道連れに

プロサーファーも使う「NobodySurf」。

NobodySurf - サーフィン動画

世界のサーフィン動画まとめ・検索

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初めて見たサーフィン動画は、Christian FletcherというサーファーのVHSでした。“こうなりたい”と心奪われて、その後のサーフィン人生に大きな影響を受けました

市東重明さん

市東重明さんは、競技サーフィンの世界からフリーサーファーへ転向し、現在は様々なシーンで活躍するプロサーファーです。

サーフィンの楽しさとライフスタイルを伝えるため、幅広く活躍するプロサーファー、市東重明さん。

15歳でサーフィンを始めた市東さん。当時、サーフィン雑誌の通信販売で手に入れたVHSのビデオテープで、初めて海外の一流サーファーたちの姿を見て、衝撃を受けたと振り返ります。

「友達同士でおすすめのビデオを交換したり、パッケージだけ見て気に入ったものをジャケット買いしたりして、擦り切れるほど繰り返し見ていました」

世界の技を糧に、さらなる高みへ

市東さんは現在、世界中のサーフィン動画が掲載されているApp「NobodySurf」を使い、当時と変わらず日々サーフィンの探求を続けています。

「NobodySurf」では、丁寧に編集された、世界中のサーファーたちが波を乗りこなす映像が見られます。

「気になるサーファーを『NobodySurf』で検索して、映像をチェックしています。映像で見た乗り方を海の上でまねて、研究しています」

サーフィンという、終わりなき旅

30年以上のキャリアを積んだ今でも、高みを目指し続ける市東さん。そこにはどんな理由があるのでしょうか。

「ロケーションが変われば波が違う、同じ場所でも、今日と明日では波が違う。条件が常に変わるサーフィンは、”極められない終わりなき旅”だと思っています。だから今も、自分の中の100点満点を追いかけ続けているんです」

さらに、「NobodySurf」に掲載されているお気に入りの動画を例に、どのように動画を見ているのかを語ります。

「尊敬しているサーファーの1人が、Ryan Burchです。ショートボードからロングボードまで、あらゆるボードを乗りこなす彼のライディングは、自分のサーフスタイルとも共通し、リスペクトしていますし、スキルを盗みたいと思っています。

例えば、彼と仲間が、私の地元の九十九里浜でサーフィンをしている動画があります。普段大きな波を相手にしている彼らが、千葉の日常の波をかっこよく乗りこなすんです。波に合わせたターンのアプローチや、テイクオフの仕方などを参考にしています」

市東さんも、“お手本”と呼びお気に入りとして挙げる、Devon Howardのサーフィン動画。

「NobodySurf」では、サーファー名、場所、サーフボードやフィンの種類、ライディングのスタンス、波の大きさなど様々なカテゴリで動画を探せます。VHSの時代にはない、検索性とスピード、多様性があると市東さんは言います。

「新着やおすすめの動画が常に更新されているのも魅力です。そこで新しいサーファーや、新しいロケーションの波と出会えます。波の様子を参考に、次に行くビーチを決めることもあります」

ロケーション、サーファー名、ボードの種類、使用されている音楽などの情報が、動画ごとに掲載されています。

スタイルも映し出す、サーフィン動画の魅力

「サーフィンの世界では昔から『Style is Everything』という、カルチャーベースの言葉があります。ボードの種類、ウエットスーツの色、陸に上がってからのファッション、乗っている車ですら、その人のスタイルだと言われます。サーフィンの技術だけでなく、サーファー自身のライフスタイルも含めて尊敬されるんです。

15歳の時に衝撃を受けた、Christian Fletcherのビデオには、まさに彼独自のスタイルが前面に出ていました。最新の技を当たり前に繰り出す一方で、映像にパンクロックの音楽を取り入れ、オフショットも映していました。当時の自分には衝撃で、その時カルチャーとしてのサーフィンが、自分の中で始まったのだと思います」

優雅に波を乗りこなす姿が美しい、ロングボードのライディング。

「NobodySurf」で見られる多くの動画では、陸上での何気ないシーンや、楽しそうに波と戯れるサーファーの表情なども映されています。そうした映像からは、競うだけではない、サーフィンの魅力が伝わってきます。

また、「NobodySurf」で取り上げられている動画は、丁寧に編集され、情景に合わせた音楽も付き、心地よさを感じさせます。まるで、一緒にサーフィンをしているかのような気持ちになって、見ているだけでも癒やされます。

「サーフィンは、自分が好きな道具、場所で楽しめて、人と比べる必要はありません。波に乗らなくても、沖に出て、夕日を眺めるだけでも気持ちいいんです。大自然を映した映像や、ゆったりとロングボードに乗る姿など、サーファーじゃなくても見ていて気持ちいいと思います。サーフィンをやってみたいと思うかもしれません」

「サーフィンをやっている人はぜひ、お気に入りのサーファーを見つけてみてください。彼らのライディングをまねしたり、同じボードに乗ってみたりすると面白いはずです。憧れる気持ちが、上達の近道だと思います」

技量を問わず、世界中のサーファーたちと同じように、市東さんの終わりなき旅はこれからも続いていきます。

ぜひ、「NobodySurf」で、サーフィンのたくさんの魅力に触れてみてください。