舞台裏

すみっコぐらしの優しい世界

すみっコぐらし 農園つくるんです

すみっコたちとの生活を楽しめる可愛い農園ゲームが登場!

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部屋の片隅や、大きな木の幹のふもとのような「すみっこ」にいるのが心地よくて、気づくと身を寄せ合っている仲間たち。心のどこかに、後ろ向きな思いや恥ずかしさを抱いて、だからこそ支え合って生きる、かけがえのない存在。2012年に生まれた「すみっコぐらし」のキャラクターたちは、そんな世界観と共に、これまでたくさんの人に愛されてきました。

すみっコが、だれかとだれかをつなぐきっかけになれていることを、とても嬉しく思います

よこみぞゆりさん

「すみっコぐらし」を生んだのは、キャラクター雑貨や文具の開発を手がける企業サンエックスの当時の新入社員であり、現在では独立して活躍する、よこみぞゆりさんです。今では数々のグッズはもちろん、絵本や映画などに広がっているすみっコたちの世界ですが、最初は「すみっこで暮らしているというだけの展開を続けていけるのだろうか……」と不安だったそうです。

しかし、「すみっコぐらし」誕生から10年以上の時を経て、すみっコたちが多くの人に受け入れられた実感を、ファンから届いた言葉と共にこう語ります。

「『すみっコのおかげで友達ができました』『すみっコが親子のコミュニケーションになっています』などが、ファンの方から届いた言葉で特に嬉しかったものです。すみっコが、だれかとだれかをつなぐきっかけになれていることを、とても嬉しく思います」

愛される
すみっコたち

よこみぞさんは、「すみっコぐらし」が続いた理由の一つを「すみっコたちそれぞれの性格が多様なので、そこから世界を広げていくことができました」と言います。その魅力は、メインキャラクターとして登場している、しろくま、ぺんぎん?、とんかつ、ねこ、とかげの5体だけでも一目瞭然でしょう。

しろくまは、とても寒がりで、北の方から逃げてきました。温かいお茶を飲むのが大好きです。ぺんぎん?は、自分がペンギンなのか自信が持てず、昔は頭に皿があったような気がしており、大好物はキュウリです。

とんかつは、あぶらっぽいから食べ残された、はじっこの部分です。そのことを考えると、時々落ち込んでしまいます。ねこは、気が弱くて恥ずかしがり屋です。自分の体型を気にしていて、もっとスリムになりたいと思っています。とかげは、実は恐竜の生き残りですが、捕まるのを恐れて普通のトカゲのふりをしています。そのことは、他のすみっコたちにも内緒です。また、恐竜の母親がいます。

こうしたすみっコたちは、見た目の愛らしさはもちろん、日々の暮らしの中で落ち込んだり劣等感を抱えたりする人々の気持ちに寄り添うようにして、大きな人気を呼ぶことになりました。数多くのすみっコたちを作り出したよこみぞさんは、その苦労と手応えをこう語ります。

「一番初期のすみっコの、とかげが加わる前の4キャラクターの選定が、一番悩みました。見た目も設定も、たくさんの候補があり、周囲の意見を聞きながら決めていったんです。その後も、新しいなかまが続々登場しましたが、お蔵入りになったすみっコもたくさんいます。

それでも、後になって、そういうすみっコが復活したりもしているんです。5周年の展覧会の時に『まぼろしのすみっコ』というボツキャラクターを8体展示していましたが、10周年になった今では、実は8体のうち6体を、少し設定などは変わっていますが、新しいなかまとしてデビューさせることができました 」

すみっコぐらし
農園つくるんです

App Storeには、そんな「すみっコぐらし」の魅力をほのぼのと楽しめるゲームがあります。その一つが、すみっコのなかまたちと一緒に農園で作物を育てたり収穫したりする「すみっコぐらし 農園つくるんです」です。

農園を広げて作物を育て、収穫物でパンやお菓子を作りましょう。

すみっコたちと一緒に、農地に小麦やお茶の葉、コーヒー豆といった作物を植え付けましょう。作物にはすみっコたちが水をやって世話をしてくれて、一定の時間が経つと収穫できます。農地が広がって収穫が増えると、農地の周りに建物を置いたり、すみっコたちの見た目を変えたりできるようになります。

にわとりの格好をして、新鮮な卵を届けてくれるのは「みにっコ」のたぴおかたちです。

パン屋、うしの小屋、かんみどころ、といった建物の中では、農地で収穫した作物からパンや牛乳のような製品を作っています。建物の中ではすみっコだけでなく、「みにっコ」と呼ばれる小さなキャラクターも一生懸命に働いています。

製品が貯まったら、「ちゅうもん」をタップしてコインや経験値に交換して、農園の拡大に役立てましょう。ぜひ自分のペースで、すみっコやみにっコたちと一緒にのどかな農園作りを楽しんでください。

すみっコぐらし
パズルをするんです

「すみっコぐらし パズルをするんです」では、すみっコやみにっコたちと、力を合わせて攻略するマッチパズルが楽しめます。六角形のパネルが連なったパズルの中で、同じ種類のすみっコやみにっコを動かして、4つ以上をつなげて消しましょう。各ステージごとに設定された目的を達成できれば、クリアとなります。

左下のぺんぎん?のように、パズル開始時に選んだすみっコが攻略を助けてくれます。

パズルを解き進めると、手持ちのすみっコが増えたり、着せ替えの衣装が選べたりします。すみっコごとに「とくぎ」と呼ばれるスキルがあり、さらにステージの途中にいるみにっコを助けると、そのとくぎを強化できます。ステージの中には難しいものもあるので、ぜひ活用してみてください。

部屋のすみっこにいるすみっコに好物のアイテムをあげたり、衣装を増やしたりできます。

パズルの合間には、すみっコたちのアニメが楽しめるステージも置かれています。無口なすみっコたちが困ったり、助け合ったりする短いストーリーを見ると、ほっこりした気持ちになるかもしれません。パズルは数百以上のステージが用意されているので、たっぷり時間をかけて遊べます。

広がり続ける
すみっコぐらしの世界

誕生から10年以上の時を経て、多くの人々の心のすみっこにも温かい居場所を見つけてきた、すみっコやみにっコたち。よこみぞさんは、「すみっコぐらし」のこれまでとこれからを、こう語ります。

「10年の間に映画やゲームや様々な商品とのコラボレーションなど、10年前は全く思いもしなかったことがたくさん実現できました。今後も、今は思いつかないような新しいものが、次々と世の中に生まれていくと思います。

すみっコらしさは大切にしつつ、新しいものとのコラボレーションなどを柔軟にできたら、楽しさが広がり続けていきそうです」

時に落ち込んだり、恥ずかしがったりしてしまうすみっコたちの物語は、それを愛おしいと思う人々がいる限り、これからも続いていくでしょう。ぜひあなたも、温かく見守ってあげてください。

※インタビューは、2022年4月に実施されたものです。