MACを使いこなす

集中モードフィルタを活用しよう

集中したい時に役立つ、macOSの便利な機能。

仕事に専念したい時やゲームを楽しみたい時、家族との時間をゆっくり過ごしたい時、macOS Venturaの集中モードフィルタを使えば、余計なことに気を取られず、充実した時間を過ごせます。集中モードの種類に応じて、どのAppで何を表示し、どんな通知を許可するかを設定しましょう。

ここでは、この便利な機能の使い方と、集中モードフィルタを活用できるAppを紹介します。

集中モードを作成する

macOSにはあらかじめ、「おやすみモード」や「ゲーム」などの集中モードが用意されていますが、必要に応じて、自分だけの集中モードも作成できます。アップルメニューから「システム設定」>「集中モード」に進み、「集中モードを追加」をクリックしましょう。いくつか提案されるモードの中から「カスタム」をクリックすると、例えば週末の間は仕事関係のメールやカレンダーを隠しておく「週末」モードなど、あなただけの集中モードを作成できます。

カスタム集中モードでは、好きな名称や色、アイコンを組み合わせられます。

集中モードの設定画面では、各集中モードの使用中に、どの人物やAppからの通知を許可するかを設定できます。また、特定の時刻、場所、Appを検知して集中モードが自動的に有効になるように設定することもできます。集中モードはいずれも、Venturaのコントロールセンターからオンとオフを手動で切り替えられます。

豆知識: 集中モードの設定画面で「デバイス間で共有」を有効にすると、集中モードの状態があなたのMac、iPhone、iPad、Apple Watchの間で共有されます。

集中モードフィルタを作成する

集中モードを使用中にAppの動作をカスタマイズしたい時は、集中モードの設定画面を開いて「フィルタを追加」をクリックし、次にカスタマイズしたいAppを選択します。例えば、「カレンダー」をクリックして、集中モードの使用中に表示したいカレンダーにチェックを入れましょう。ほかにもカスタマイズしたいAppがあれば、同様の操作を行います。

「カレンダー」Appのフィルタを使って、集中モードの使用中に表示したいカレンダーを選択しましょう。

集中モードフィルタに対応した内蔵Appは、ほかにもあります。例えば、「メール」では特定のアカウントの受信トレイだけを表示できます。「Safari」では表示したいタブグループを選択でき、「メッセージ」では通知を許可した相手だけとチャットできるように設定できます。

集中モードフィルタに対応した、おすすめの他社製のAppを紹介します。

Agenda

「Agenda」は、メモ書きをカレンダーのイベントに紐づけたり、今まさに進行中のタスクを指定したり、ノートをカテゴリで仕分けたりなど、大切な情報を見つけやすくまとめておける、便利な機能が備えられたメモ作成Appです。集中モードごとに、表示したいカテゴリを設定しましょう。

Fantastical

「Fantastical」は、関連するカレンダーをグループ別に分け、グループ間ですばやく切り替えられる「カレンダーセット」機能が備えられたカレンダーAppです。集中モードフィルタを使えば、この切り替えを自動化でき、例えば週末には家族のイベントだけを表示できます。

Drafts

「Drafts」では、「ワークスペース」を作成して、プロジェクトやトピックごとに文書を整理できます。集中モードフィルタを使えば、集中モードごとに表示したいワークスペースを選択できます。適用したいビジュアルテーマや、利用したい自動化アクションも設定しておきましょう。

Cardhop

「Cardhop」は、連絡先を見やすいリストにグループ分けができる連絡先管理Appです。例えば特定のプロジェクトの関係者だけをリストにまとめられます。集中モードフィルタを使えば、どの集中モードでどのリストを隠し、どれを表示するかをカスタマイズできます。