舞台裏

iPhoneとiPadで音楽制作

Lisachrisが、iPhoneとiPadだけでの楽曲制作に初挑戦。

Auxy Studio

ミュージックとビートメーカー

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自分にとってはゲームのようでした。打ち込んで攻略していく、みたいな

Lisachris

その時々の自分を表現するために、常に新しい表現方法を模索するクリエイター、Lisachris。ミュージックプロデューサー、ビートメイカー、DJなどの顔を持つ彼女は、音はもちろん、映像、ダンス、ラップと、その瞬間の自分を表現するためなら、新しいものを次々に取り入れていきます。

彼女は、ニューヨークはクイーンズで生まれ、幼少期をニューヨークやロンドンなど海外の都市で過ごし、現在は東京を拠点に活動しています。

そんなLisachrisは今回、iPhoneとiPadだけでの楽曲制作に挑戦しました。普段は自宅で楽器のキーボードと音楽制作ソフトウェアを使い、音作りをするという彼女にとって、モバイルデバイスでの楽曲制作は初めてだと言います。

今回、Lisachrisは音楽制作App「Auxy」を使って、楽曲を制作しました。ここでは、「Auxy」での楽曲制作の流れを紹介します。

今回使用するのは、音楽制作App「Auxy」です。

まずは、「Auxy」の「New Project」をタップして、「Instrument」から「Drums」を選びましょう。あらかじめ用意されたサウンドパックの中から使いたい音を決めたら、頭の中にあるビートのアイデアを打ち込んでみてください。

タップすることで音が打ち込め、バーの端をドラッグすることで、音の長さを変えられます。スネアやバスドラムなど、楽器ごとにエフェクトを追加できるので、細やかな音作りが可能です。

「それぞれの音色調整ができるのがいいですね。あと、サウンドパックの音がすごくいい。特にドラムは、あまり決めきらずにどんどん打ち込んでいっても、すぐにかっこいいビートができちゃう。感覚的に曲作りができます」

「Auxy」の、感覚的に音作りができるその操作性について、Lisachrisはそのように話します。

ビートが決まったら、次は「Instrument」から「Melodic」を選んで、ベースラインやメロディを打ち込みます。

ベースラインやメロディもビートと同じく、それぞれの音に細かくエフェクトを追加していくことができます。残響音を追加する「Reverb」や、高音、または低音部を削って強弱のある展開にできる「Highpass」と「Lowpass」などを使って、それぞれのパートを編集していきましょう。

こうやって、感覚的に操作できる「Auxy」だけで制作されたLisachrisの楽曲は「Sad Lemming」と名付けられました。パンクをテーマに、彼女にとってモバイルデバイスでだけで制作した初めての曲です。

「『Auxy』は、自分にとってゲームのようでした。音楽ゲームのように、どんどん打ち込んで攻略していく、みたいな。作業していてすごく楽しかったですね」

「iPhoneとiPadでプロジェクトを共有できるので、場所を選ばずどこでも作業ができるのはうれしい点です」

今回、「Auxy」を使って生み出されたこの楽曲のミュージックビデオも、iPhoneとiPadだけで制作することになりました。冒頭でも触れた通り、Lisachrisはその時の自分を表現するために、常に新しい表現方法を模索し、未知なる領域を切り拓いていくクリエイターです。彼女は、「Sad Lemming」のミュージックビデオで、どのような表現を見せたのでしょうか。

下のストーリーでは、撮影したミュージックビデオとともに、彼女のクリエイティビティに迫っています。ぜひご覧ください。

Lisachrisが楽曲制作に 使用したApp

Lisachrisが「Sad Lemming」の ミュージックビデオを制作