

写真家が再定義する
写真コミュニティの形
アラン・シャーラーによる
写真を愛する人に向けた提案。
写真を愛する人や、写真コミュニティのために生まれたアプリがあります。その名前は「Irys(アイリス)」。イギリスはロンドンを拠点に、世界中で活躍するモノクロームフォトグラファー、アラン・シャーラーさんによって作られた、写真に特化したソーシャルネットワークアプリです。

彼は18歳ごろから、テレビ用の音楽制作や他のアーティストへの楽曲提供、スタジオでのミックスなど、音楽業界で働いていたと言います。
「もともとクリエイティブなタイプだったので、自分の仕事は好きでしたが、少し燃え尽きたような感情を持っていた時にストリートフォトグラフィーに出会いました。ストリートフォトグラフィーには自分のことを解放してくれるような感覚があったのです。特別な照明機材やモデルを用意する必要がない。とにかく自分の世界に没頭できました。音楽の世界とは違い、すぐにアウトプットが得られたのも新鮮でした」

フォトグラファーとしてのキャリアを始めたアランさんは2016年ごろから「Instagram」をはじめとするサービスを使い始めます。
「『Instagram』はフォトグラファーのために生まれたアプリではありませんが、ユーザーが写真やプロフィールを通して『自分』を表現する場になってきていました。当然のようにフォトグラファーも次々に参加していきました。『Instagram』をはじめとするプラットフォームを通じて、私もさまざまなすばらしい人に出会うことができました」
そのようなソーシャルネットワークですが、流行に合わせて動画に注力するようになったり、仕様やユーザーインタフェースに大幅な変更を加えたり、あるいは運営方針自体をがらっと変えたり、といったことが度々ありました。必ずしも写真コミュニティが求めるソーシャルネットワークの形と一致するわけではないということです。

「写真を愛する人や写真コミュニティのために、写真を中心に据えた場所を作りたい。そして、それは写真コミュニティの人間で作られるべきだ。そのように強く思い、『Irys』の制作を決めました。なので、私たちのチームは全員写真に関わりのあるメンバーで構成されています」

アランさんは、フォトグラファーが自身の写真を発表するのに「Irys」が最適な場所だと話します。
「どんな縦横比の写真でも意図しない部分が切り取られたりすることなく表示されます。さらに、圧縮をせず高解像度の写真をアップロードできるだけでなく、写真をタップすれば、高解像度の写真をフルスクリーンで表示できます。もちろん、それらのオリジナルファイルはダウンロードできないようになっています」
さらに、写真コミュニティに向けた「Irys」ならではの機能として、「コレクション」と「グループ」機能があります。

「『コレクション』機能は、ポートフォリオのように好きなテーマに沿ってあなたの写真をまとめることができる、というものです。私のコレクションを例に挙げると、日本で撮った写真を集めた『Japan』や、ストリートで出会った動物たちの写真を集めた『Street Safari』などがあります」
「『グループ』機能は、テーマを決めてグループを立ち上げたり、すでに他のユーザーにより作られたグループに参加できたりするものです。グループの中でチャットをすることもできます」

「例えばあなたがペルー旅行を計画しているとします。その際に『Peru Photography(ペルーの写真)』というグループがあったとしたら、あなたはそのグループに参加して、『今度ペルーを訪れます。どこか写真を撮るのにおすすめな場所やティップスはありますか?』のように質問できます。そして、それに対して誰かが『このエリアが好きでした。写真は私のコレクションを見てみてください』といったコメントを付けられます。そうやってディスカッションが生まれるのです」
「Irys」のスローガンとして「ここで目にするすべてが、コミュニティそのもの(What community looks like)」を掲げていますモノクロームフォトグラファー アラン・シャーラー
「私はこのグループ機能が『Irys』の中でも特にユニークな機能の一つだと思っていて、コミュニティのあり方だと考えています。『Irys』は、ソーシャルネットワークとウェブのフォーラムが融合したような存在です」

「『Irys』の中心は写真であり続けます。何十億ものユーザーを獲得することはできないかもしれませんが、参加してくれるユーザーで、『Irys』が目標としている素晴らしい写真のコミュニティづくりは達成できると考えています」
写真のすべては、他の人に出会うこと。外に出てそれを楽しむこと。そう言っても過言ではありませんモノクロームフォトグラファー アラン・シャーラー
写真が中心に据えられ、「Irys」が写真コミュニティそのものであるからこそ、カメラブランドをはじめとする企業も「Irys」のオフィシャルパートナーとして参加し始めています。
「ライカやシグマといったブランドがそれぞれのアカウントを開設しています。そこには彼らのカメラやレンズで撮影された写真が並びます。さらに、『Irys』主宰のグループでは写真のコンペティションを定期的に開催し、賞品としてライカ社のカメラライカQ3を用意するなど、ユーザーとのエンゲージメント施策にも力を入れています。カメラブランドにとっても、写真コミュニティに直接エンゲージできるのは有益だということです」

ギャラリーの開設と運営、フォトブックの出版支援、さらにはフォトグラファーのためのエージェンシー(条件交渉や契約締結など、プロジェクトにおけるフォトグラファーを代理しサポートする機能)など、「Irys」を基盤にした、現実世界での展開もすでに準備しているとアランさんは話します。
「私たちのゴールは、まずは『Irys』のアンバサダーたちが、私たちの施設や提供するサービスを通じて、写真展やワークショップ、各地でのフォトウォークなどを開催できるようにすることです。それに加えて長期的には、まだ世に知られていない、写真にパッションを持ったタレントを見つけてサポートすることを考えています」
「Irys」の中心は写真であり続けますモノクロームフォトグラファー アラン・シャーラー
「Irys」は2025年の10月にリリースされたばかりのアプリですが、フォトグラファーはもちろんのこと、各分野で活躍するクリエイターたち、さらにはカメラブランドなどが早くも「Irys」という場所を選んでいます。このことから、いかに「Irys」が写真コミュニティを再定義し再構築しているかが伺えます。
自分もメンバーでいたいと思える写真のコミュニティです。アルゴリズムや、フォロワー数、いいね数の表示もありません。私が求めていた、純粋にクリエイターたちがサポートし合える場所ですストリートフォトグラファー フィル・ペンマン
一枚の写真と向き合えるこの場所で、多くの写真家から刺激を受け、自分の表現が広がっていくのを実感しています。この「Irys」を通して、アランさんの想いが多くの人に届きますようにONE OK ROCKベーシスト Ryota
「Irys」は、写真愛好家がそれぞれのパッションをシェアできる場です。プロもアマチュアも関係ありませんブルガリ プロダクト・クリエイション・エグゼクティブ・ディレクター ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ

アランさんの明白なビジョンとゴールのもとコミュニティの在り方を体現する「Irys」。もしあなたが写真にパッションを感じているとしたら、この現代における写真コミュニティに参加してみてください。きっと「Irys」とそのメンバーがあなたを歓迎してくれることでしょう。