脱出ゲーム 夜ふか‪し‬ 9+

タイトルにもミラと付いていなかったし、スクショも別なキャラクターだったので、まさかミラはクビになってしまったのか…と寂しく思いながら始めたのですが。
進めていくと雑誌の表紙やレコードのジャケットに見慣れた可愛い顔が！
これはもしかして…と淡い期待を抱きながら更に解き進め、扉を開けた瞬間の嬉しさといったらもう。
君に会えるのを心から待っていた、よく出てきてくれた…と涙しそうになりました。笑

目についた時の形そのままで解ける完全初心者向けではなく、どう見るかという点で一捻りのある謎解きが面白かったです。
1つだけではありましたがミラの可愛らしい動きを活かした謎解きもあり、完全な置物となっていた前作よりもずっと良い内容と感じられました。

ただタイトルが「夜ふかし」だったことは終わるまですっかり忘れていました。
外の景色もわりと明るかったし、花を開花させたりといった凡そ夜に似つかわしくないネタもあり、テーマ性は少し薄かったかと。
月や星をネタに使ったりいかにも夜食らしい物を出したり、テーマを解りやすく演出できると尚良かったかと感じました。

謎解きの難易度は優しめ。基本的には見たものをそのまま入力していくだけ。捻ってあるものも簡単なものなので難易度は低い。マップは狭く優しいのでボリュームも少なく感じる。操作性には問題ないが、視点移動はアイテムや入力部のズーム画面になるまで段階が多く冗長的で、画面切り替わり時にエフェクトが入るので若干イライラする。

グラフィクスが美しくオリジナリティある入力部があったりして楽しむことができた。基本的には王道の脱出ゲームとなっていて、探して入力して鍵開けてまた探すの繰り返しになる。なかには面白い手がかりの提示方法や複数の組み合わせが必要だったりして面白かった。誰もが楽しめる脱出ゲームになっていると思う。ただ背後で物語が進んでいたりとか大きな場面展開などがないため単調でボリュームが少ないながら途中で面倒になってしまった。唯一の展開は新しい部屋に行けることぐらいしかないので、もっと様々な展開やギミックが動く、時間が経過して夜になって新しい手がかりが見えるといった場面の展開を検討してみて欲しい。しかしよくできた脱出ゲームで誰にでもおすすめできる。次回作にも期待しています。

サクッと遊べる難易度とボリュームです。
部屋も2部屋なので、
マップもさほど広くありません。

雰囲気含め、
全体的に悪くないと思いますが
レコード前に移動したキャラが
アップにしないと見えなかったり、
コーヒーを渡したミラが消えてどこに行ったのか分からなかったり、
夜ふかしってテーマに沿ってるのか微妙だったり、
ディテールの部分で少しガッカリしました。

コーヒーはせめて飲んでるシーンを見たかったし、
そもそも何故コーヒー？
夜ふかしするのが目的ってこと？
クリアしてもモヤっとしたものが残りました。

難易度　　　　　　⭐︎⭐︎⭐︎★★
ギミックの独創性　⭐︎⭐︎⭐︎★★
ボリューム　　　　⭐︎⭐︎⭐︎★★
グラフィック　　　⭐︎★★★★
世界観　　　　　　⭐︎⭐︎⭐︎★★
オススメ度　　　　★★★★★