トランプカードの数(ジョーカーを除く)だけ用意されたステージとストーリー。正直、起承転結が分かりにくく、テンポも悪いと感じる。セリフは欲しかったな。あと、登場人物とは別に存在する「目」。雰囲気は出せているけど最終的にあれがなんだったのか(隠しコンテンツなどで)説明が欲しかった。

カードを展開して道を作る。仕組み的にはよくある道作り。絵は綺麗だが新鮮味はない。

トランプカードを駆使して道を作りゴールを目指すパズルゲーム。カードを操作する時の紙の効果音が心地よい。詰まった時は何度でもヒントが見られる点も難しすぎず良いです。集中してプレイすれば一日あれば全クリできるでしょう。コロっとした可愛らしいキャラクターグラフィックや優しいBGMも魅力の一つです。操作性としては、頑張って上の方に上ったのに意図せずキャラクターが移動してしまい下の方に戻されることが何度かあったのが難点でした。また、ストーリーは言葉が一切ないことを特徴としていますがそれ故に内容がよくわかりません。思春期を描いたストーリーであることはなんとなく分かりますがパズルで集中力を使ってしまっている分ストーリーを理解しようとする気力は正直なかったです。

このゲームは、トランプカードで建物を作り、足場としてうまく配置して、主人公を思い出の舞台となった建物まで進ませることで、物語が進んでいきます。 ごく普通の高校生活を送り、大学に行き、就職した彼の思い出の中には、鮮明な姿で記憶している人もいれば、かげろうのようにあいまいな印象の人もいます。面白いことに、親や先生、上司など建物の一部として認識されている人々もいます。 彼の思い出の一つひとつはジグソーパズルの一つのピースのように断片的で、すぐには全体像が掴めません。パズルも、たぶん、最初はヒントを参考にしながら進めることになるんじゃないかと思います。 何回か通してやると、その度に、新しい発見ができて、ストーリーのつながりや、彼の気持ちや性格が理解できるようになり、ヒントに頼らなくてもパズルを進められるようになれると思います。 挫折を味わっても、自分の歩みを、ありのままに穏やかに思い返すことのできた彼は、これから、お母さんを大切にして、自分の夢を叶えるため粘り強く歩んでいくスタート地点に立てたのだと思いました。