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今年のベストMacアプリ

「Essayist」は、参考文献の整理や書式設定といった面倒な作業を代わりに引き受けてくれるので、学生や研究者が、真に重要なアイデアに集中できるようになります
App Storeエディターチーム

学術論文を書いたことがある人なら、引用したすべての書籍、学術誌の論文、ブログ記事を整理し、文書を適切な形式に整えることは、執筆そのものと同じくらい骨が折れる作業であることを経験しているかもしれません。だからこそ、「Essayist」は画期的なアプリといえます。

「Essayist」は、学術論文を執筆する際に役立つだけでなく、万能なライティングアプリとしても高い評価を獲得しています。単語数やページ数のリアルタイム表示、柔軟なスタイル設定、誤字脱字のチェックができるほか、この画面のように、穏やかなビーチを背景画像に設定するなど、様々なカスタマイズもできます。

「Essayist」を使えば、多種多様な一次資料を簡単に整理できます。電子書籍、ポッドキャスト、プレゼンテーション、さらにはダイレクトメッセージやメールまでも、しっかりと体系的に管理できます。macOSのFoundation Modelsを活用し、「Essayist」は引用に必要な重要情報をすべて自動で抽出してくれます。

例えば、その項目にYouTubeのURLを貼り付けると、「Essayist」が動画のタイトル、公開日、アクセス日を自動的に入力してくれます。論文のPDFをドラッグすれば、タイトル、著者名などを自動入力するだけでなく、PDFファイル自体も保存してくれるので、後から簡単にアクセスできます。また、引用する書籍や学術論文をアプリ内で直接検索することもできます。

学術論文のPDFをドラッグして新しい参考文献の項目を作成すれば、「Essayist」が重要な情報をすべて抽出してくれます。

「Essayist」は、執筆と同時に、シカゴスタイル、MLAスタイルなど、指定の引用スタイルに合わせて細かい書式設定を自動で行います。これにより、本文中の引用から参考文献リスト全体まで、執筆中の論文が求められるフォーマットや水準を満たせるよう補ってくれます。

論文に使った参考文献は、アプリの「Reference Manager」にすべて自動で保存されます。この機能こそが、あなたの執筆スタイルを一変させるかもしれません。「Essayist」なら過去に参照したあらゆる資料をわずか数クリックで呼び出せるため、忘れていた参考文献を簡単に見つけ出し、より説得力のある論文を書けるようになります。

文中に参考文献を挿入するのもスムーズです。左丸かっこを入力すると、参考文献の一覧が表示されます。脚注や図表、LaTeXを使った数式を挿入するには、ツールバーにある「+」記号をクリックします。

「Essayist」の最大の強みはここにあるかもしれません。提示するアイデアに引用元がある場合はそれを明示し、それと同じくらい重要な、正確な参考文献の記載も確実にできるようサポートしてくれます。

使い方のヒント

目次や要旨、付録、あるいはその3つすべてを正しい書式で論文に追加したい場合は、メニューをクリックして、「Manage Sections」を選択します。あとはドラッグ&ドロップでセクションを並べ替えるだけです。

豆知識

「Essayist」を共同で作ったErin Guestさんと Till Konitzerさんは、カナダのバンクーバーにある野鳥の動物病院でボランティア活動をしています。自然を愛する2人らしく、アプリのサンプル文書、画像、動画には、ジンベエザメ、ウンピョウ、カワラバトに関する論文が使われています。

作り手について

GuestさんとKonitzerさんが「Essayist」を思いついたのは、Konitzerさんが論文を書いていた時のことです。多くの学生と同様に、参考文献の管理や引用に悩まされていました。当時、2人にはアプリを開発するコーディングの知識がありませんでしたが、パンデミックによるロックダウン中に、独学でコーディングを習得しました。

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