プライド

コミュニティで探す 安心できる出会い

男性同士向けコミュニティアプリ「AMBIRD」が実現する、幸せな出会いとは。

ゲイ AMBIRD マッチング ゲイ専用コミュニティ

約5000種類のコミュニティでつながるアプリ ゲイ出会い

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多様な性のあり方について理解を深め、ジェンダーやセクシュアリティにかかわらず、誰もが公正に扱われる社会を実現していくために。毎年6月は「プライド月間」として、世界中でLGBTQ+当事者やアライ(支援者)による様々な活動が行われています。

LGBTQ+とは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア、さらにインターセックスやアセクシュアルなどのセクシュアルマイノリティの総称です。

制度が変わっていく傍らで、企業として当事者一人ひとりの今をより良くしていきたい

「AMBIRD」プロデューサー、シロさん

ここでは2019年に日本でサービスを開始し、安全性とユーザー同士の内面や価値観を重視した出会いを提供してきた、ゲイやバイセクシュアル男性、クィアコミュニティ向けアプリ「AMBIRD」を紹介します。

新たに望まれる
出会いの形を探して

繁栄や達成、パワーの象徴であるAMBER(琥珀)と、大空に羽ばたいていくBIRD(鳥)が一つになったイメージを名前に持つという「AMBIRD」。このアプリは、出会いを求めるゲイなどの当事者に新たなサービスを届けたいという、デベロッパの着想から生まれました。

開発と運営を手がけるTIEWA(タイワ)のCEO合田文(ごうだ あや)さんと、プロデューサーのシロさんは、立ち上げまでの道程をこう振り返ります。

合田:「私はスマートフォン向けのゲームを作る会社で働いていましたが、社会起業家と呼ばれる人の存在を知って、ビジネスの中で社会課題を解決することに興味を持つようになりました。その後、ゲイの当事者であるシロさんと出会って、事業としてできることがないかを相談したんです」

シロ:「私は自分が当事者であることや、HIVポジティブの方の話を直接伺ったことで、ゲイの人々のカルチャーや出会いの形に対して問題意識がありました。社会の中で当事者同士の出会いが少なかったり、自分の性的指向を普段は隠していたりする人が多いことで、お互いに時間をかけて真剣に付き合うのが難しいんです。結果的に、出会いが内面的なつながりまで行かず、体の関わりだけになってしまう場合が多いと感じてきました」

シロさんの抱えていた問題意識について、2人は「すでに国内でも活発に行われているHIVに関する知識や対策の啓発という形ではなく、内面を好きになれる出会いを提供するという形でアプローチしたかった」と言います。そこから、試行錯誤の日々が始まりました。

シロ:「最初に、ひたすら当事者にインタビューをしたんです。お店をやっている人にも話を聞いて、みんなが何を求めているかを深掘りしていきました。結果的にコミュニティアプリになりましたが、プロトタイプを繰り返し作って実際に想定されるユーザーに見てもらって、開発に着手するまでには1年くらい時間を割いたと思います」

いくつものプロトタイプを経て、2019年に配信開始した「AMBIRD」は、リリースした日から実際の利用者を通じてソーシャルネットワークなどで話題になり、ユーザー数を増やしていきました。

ユーザーの安心のために

「AMBIRD」の大きな特徴の一つが、年齢確認の機能です。メッセージの交換など、アプリ内ですべての機能を使用できるのは、公的証明書による年齢確認を完了したユーザー同士のみとなっています。

シロ:「当事者へのインタビューの中で多く聞いたのが、実際に会ってみたら相手が未成年だった、という問題でした。また、出会いたいけれどトラブルには巻き込まれたくない、という意見もありました。もちろん身分証の提出には心理的抵抗があるので、非常に悩みました。それでも長い目で見た時に、年齢確認をこれからのスタンダードにしたい、と考えたんです」

合田:「異性同士のユーザーを想定したマッチングアプリは、事業として警視庁に届出が必要なため、年齢確認の仕組みがほとんどのアプリに備わっています。それが同性同士の場合だと不要なのは、そうした出会いが法律上で想定されていないからなんです。でも実際は、異性同士の出会いと同じように危険性が伴うので、他のサービスでもこれが当たり前になってほしいです」

また、提出された個人情報の管理についても「一定期間安全に保管しています。専門の会社と協力して、ノウハウを更新しています」と2人は力を込めます。そこには、アプリからユーザーの性的指向のアウティング(意図しない暴露)を起こさないための、最大限の配慮が伺えます。

恋人とも、仲間とも
出会える場所

内面や価値観を重視した出会いを増やすために、「AMBIRD」ではユーザーが約7,000種類のコミュニティから、自分の趣味や感覚に合うものを選んで参加できます。また、例えばスポーツやカラオケをしたり、一緒に料理を作ったり、同じ趣味を持つユーザーとすぐに出会えるようなイベントの参加募集も行われていたりします。こうした機能は恋愛だけでなく、広く仲間を作るための機会として活用してほしい、と2人は言います。

シロ:「アプリでの出会いと聞くと、恋愛するイメージが強いと思いますが、『AMBIRD』ではユーザーに当事者として心を開いて話せる友だちを見つけてもらう、という発想が最初にあります。恋愛だけに比重を置かず、共通の話題を持つ友だちを作って、いい人が見つかったら恋人になる。そのために、コミュニティ機能を活用してもらえたらと思っています」

合田:「このアプリを使う人の中には、自分のセクシュアリティをオープンにできないことから、自分の内面をまわりにさらけ出せる環境が少なかったという人も多いはずです。心理的安全性の高い場所で話せることが、きっと良い出会いの体験につながると思うので、友だち募集なのか恋人募集なのか、何の目的でアプリを使っているのか、そういう詳しいプロフィールなども、さらに活用できるようにしていくつもりです」

ユーザーの性格を分析して、相手との相性を診断する機能もあります。

人生の幸福感を
増やしていきたい

デベロッパとして「AMBIRD」の開発と運営を続けながら、2人は日本社会の変化も見つめてきました。「社会的に広く認められている制度でも、性のあり方を理由にその選択肢が狭められてしまうことはまだまだ多い」と歯がゆさを口にする2人は、アプリの今後について、こう語ります。

シロ:「婚姻の平等などは何年もかけて変わっていくことなので、なかなか当事者一人ひとりが生活の中で変化を感じることは難しいかもしれません。だからこそ制度が変わっていく傍らで、企業として当事者一人ひとりの今をより良くしていきたいと考えています。共通点を持った人や長く付き合える人と出会った日から、その人の人生が少し良くなる。そういう場を提供できると思っています」

合田:「『AMBIRD』の事業としてのテーマをひと言で言うと、“らしく生きる、をもっと選びやすく”だと思っています。今の世の中では、自分らしく生きていこう、と思うことはできても、社会がそうさせない部分がある。そこが単なる自己責任論にならないように、社会の大きな仕組みがアップデートされていくことが大切だと思うんです。

そして、性のあり方に関わらず、自分のまま、心地よく過ごして自己肯定感を持てる社会であるようにと思っています。その一端として、まずは一人ひとりの出会いを充実させて、幸福感を向上させていきたいです」

「AMBIRD」が手助けする多くの出会いの先に見える、より良い社会のあり方。そのイメージは、当事者であるユーザーだけでなく、きっとこのストーリーを読んでいるすべての人の未来にもつながっています。ぜひ、その意味を考えてみてください。

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