世界中で愛されている日本の人気ゲームは、はじめからゲーム作品として誕生したものもあれば、マンガやアニメーションなどの原作からゲームになったものもあります。1990年代以降、世界中に広がり、今日ではあらゆる世代に愛されています。
コンテンツの世界観を大切にしながら、素晴らしいゲーム体験を提供している日本のゲーム、「ファイナルファンタジー (FINAL FANTASY)」シリーズの魅力と、その新たな挑戦としての「FFBE幻影戦争」を紹介します。
究極のファンタジー
1987年に登場した「FINAL FANTASY」から始まり、これまでたくさんのタイトルを世に送り出してきたファイナルファンタジーシリーズ。次はどんな舞台で、どんな物語が見られるのだろう。新しい冒険を待ち望むファンの期待に、作品ごとにまったく新しいゲーム体験で挑戦してきました。
「ファイナルファンタジーシリーズは、タイトルごとに制作スタッフが変わり、その時代における究極のファンタジーを目指しています。だからこそ、何が出てくるかわからない面白さがあります」
そう語るのは、ブランドマネージャーとして数々のファイナルファンタジーシリーズに関わってきた橋本真司さんです。"その時代における究極のファンタジー"とは何なのか。シリーズの歴史を振り返ると、その言葉が意味することと、「FFBE幻影戦争」が受け継いだシリーズの魅力が見えてきます。
独創的な世界観と
心動かす物語
「FINAL FANTASY VI」は、雪景色の中を、魔導アーマーと呼ばれる機械に乗った少女が進んでいくシーンから始まります。幻想的な景色の中に現れたサイエンスフィクションの要素が、独自の世界観を印象付けました。
ファイナルファンタジーシリーズの舞台は、本当にありそうな、誰も見たことがない世界です。「FINAL FANTASY V」までは、飛空艇などの機械文明を中世ヨーロッパ的な世界に織り交ぜ、「FINAL FANTASY VI」ではスチームパンク的な要素を、「FINAL FANTASY VII」ではより発達した科学技術の要素を幻想的なファンタジーの世界と融合させ、独自の世界観を築いてきました。作品ごとに細かく作り込まれた街の風景や人々の言葉が作品世界に命を吹き込み、プレイヤーを物語へと引き込みます。
「FINAL FANTASY VI」の飛空艇が発進するシーン。「FINAL FANTASY VII」の深い絆で結ばれていく仲間。本シリーズで体験する、長い時間を共にする仲間との冒険は、かけがえのない思い出としてプレイヤーの心に残ります。
技術の進化が切り開く
迫力の表現
高速で走り抜ける列車のムービーを挟みながら、緑の光が照らし出すミッドガルの街を豪快なカメラワークで映した「FINAL FANTASY VII」の冒頭シーン。ゲームの常識を覆す立体的な表現に、発売当時多くの人が驚かされました。
シリーズ初の3Dグラフィックで描かれた「FINAL FANTASY VII」は、シリーズにおける空間表現の新たな扉を開きました。背景の表現の変化により、ファイナルファンタジーの世界に奥行きがもたらされました。
ピクセルアートで描かれた作品でも、現実に近づける挑戦は行われてきました。影をつけて飛んでいるように見せた「FINAL FANTASY」の飛空艇や、細かな色の濃淡で描き出した「FINAL FANTASY VI」の風景などの立体表現は、ゲームの世界をより美しく描写してきました。
技術の向上は、戦闘をより迫力あるものへと昇華させていきました。シリーズを通してプレイヤーに大きな力を与える召喚獣の攻撃は、初登場した「FINAL FANTASY III」から画面を大きく使って描かれ、作品を追うごとに演出は豪華になり、シリーズの見せ場の一つとして定着していきました。
過去の英知を受け継ぎ
さらなる発展を
そのような挑戦の歴史の上に新しく登場したのが、「FFBE幻影戦争」です。チェスや将棋のように、キャラクターの能力に応じてフィールドに配置して戦う、戦略性の高いバトルが楽しめる本作では、対照的な双子の王子の物語が語られます。
温厚な第一王子のモントが大切な人を守るために成長していく姿と、認められないもどかしさに苦悩する第二王子のシュテルが憎悪を膨らませていく姿が、丁寧な心理描写で描かれます。そこに、様々な背景を持つ登場人物たちの思惑が交差し、徐々に国々を巻き込む大きなスケールで物語が展開して、プレイヤーを引き込みます。
「FFBE幻影戦争」のプロデューサーである広野啓さんは、本作が描く物語をこう語ります。
「各国の人物たちが、国を守るため、愛する人を守るため、おのれの覇道を極めるため、様々な思惑をもって生きていきます。絆と裏切り、愛と憎悪、親と子、など人間の内面に向き合い、それをどう乗り越えていくのか、物語を通して伝えていければと思っています」
高低差による攻撃範囲の差を計算して戦う本作のタクティカルバトルでは、360度見回しながらじっくりと戦略を練る必要があります。立体的なフィールドが可能にしたバトルです。バトル中、フィールドを暴れ回るのは、豪華な3Dアニメーションで描かれた召喚獣です。
「FFBE幻影戦争」で描かれるストーリーは、現在も更新されています。これからも、新しくも変わらない魅力を持った、究極のファンタジー体験を、私たちに見せ続けてくれることでしょう。常に挑戦を続けるファイナルファンタジーシリーズの、新たな冒険に一緒に旅立ってみませんか。
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