このゲームは、私に『ベーコン』とは何か、『食べる』とは何かを改めて考えさせてくれた。 朝起きてベーコンの良い匂いが家いっぱいに広がる。私が「おはよう」と言うと家族も「おはよう」と返す。ベーコンも、「ジューー」、朝の挨拶をする、そんな日常がいつまでも続いて行くとこの頃の私は思い込んでいた。 ある朝目覚めてふいにスマホを見ると、見覚えの無いゲームが1つ入っていた。「こんなゲーム入れてたっけ?」開いてみるとそこは楽園の様だった。一度足を踏み入れると二度と戻ることは出来ない不思議な力が「それ」にはあった。 二年ほどそこで暮らしていたら、ある日突然、元の世界に戻って来た。その時スマホを見ると、もうそのアプリは消えて無くなっていた。当時は何とも思っていなかったが相当疲労が溜まっていたのだろう。三日後に私は42度の高熱を出して寝込んでしまった。夢の中でベーコンに会った。その時彼は、「もう一度こっちに来い。次はもっと良い物を用意する。いつでも待っているぞ。」と私に言った。その時突然目が覚めた。驚くほどに体調が良くなっていて、スマホにはあのゲームが入っていた。私は考えた。また開けばもう二度と帰っては来れない気がした。そして今に至る、と言う訳だ。 私は今日、あっちに行こうと思う。まぁ、これは遺言の様な物だ。これからこのゲームに手を出そうと思うのならば、それなりの覚悟が必要だ。時にはベーコンの様にカリカリしてしまう事もあるだろう。しかし、クリアー出来た時は、焼きたてのベーコンの様にジュワっとストレスが溶けて行く。そんな素晴らしいゲームだ。それでは皆様、さようなら。 「行って来ます。」